Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

姑の嫉妬

最近産んだ友人の姑が、友人の母親に嫉妬している。息子も孫も取られた気分らしく、私や夫、私の姑に愚痴電話してくる。

産んだ友人は子育ての為、夫連れて自分の母親の住む実家に引っ越した。

しかもその姑は嫁が自分の母親と、自分の妹の夫の介護をしてくれないことにご立腹。そんな妹の夫の世話とか… 
日本なら老人ホームに入れればいいけど、ロシアは違う。一般のロシア人には、たとえ離れた親戚であれ、老人ホームに入れるという概念は無い。本当に独りぼっちの人だけが行くところらしい。あとは何か家庭的な問題のあるところ。

ロシア姑との問題、色んなケースを聞く。
知人の日本人妻は、ママから離れられない夫をロシアに残して子供連れて日本に帰った。
ママがいつも指揮官で、息子夫婦には隣に住まわせ、息子には壁に穴をあけさせ、いつも監視していたらしい。
それに耐えられなくなった私の知人は日本でいま幸せに別居生活を送っている。 

私の姑については、勝ち誇っている。
なぜなら嫁(私)の母親は遠い日本にいるから
息子と未来の孫も自分の掌で転がせる。嫁も外国人で立場が弱いから明らかに自分が上で、嫁を扱いやすい。だから日本に来たとき、自分の家よりだいぶデカくて綺麗な嫁の実家で居心地が悪く、今ここで家買い替えたく騒いでるのかと思うと、頭ナデナデしてあげてもいいかと思えるようになった。

根暗な服装の私と私の母親ごときが、自分より良いものを食べていたり、物を持っていることが許せないらしい。私が持っているヒールに嫉妬して同じようなものを買ってこられた時は腰抜かした。
それでも、私がバレエダンサーだったり、ピアノが弾ける、趣味は独旅なのは自慢な様子。息子はそんな嫁を見つけたけれど、あんたの嫁は?とよく友達と話している。

だが、内心は嫉妬が八割。だからよく夫が12歳のときに学校のさんすうテストで1位だった話や、おりがみマスター★で地方テレビデビューのを何度も何度も聞かされる。夫は、未だにこんなことを話されて恥ずかしくないのだろうか。これって日本でいう【チビッコ夏の絵コンテスト】とか作文コンクールで1位とかその部類だよね。もし自分の母親がその話をだれかにしていたらどうする?恥ずかしくて失神する。

そんなわけで姑に来日されたときは本当に大変だった。
でも、日本人にとって上品で高価なものってシックなものが多く、それはロシア人の姑にとっては根暗で安物らしいから、彼女の視点で考えれば実家に転がっている物たちは安物に見えたかもしれない。それでも家の大きさや一回の食事の多さ、机の大きさ、とにかく全てに姑はイライラしていた。八方美人は嫉妬心見せたら失格だよ…

だからもう二度と日本に姑連れて来ません。笑
でもロシアでは、この姑に敬意さえ表せる。

パキラ様、成長してます