ダンサー復帰して、ロシア人
日本企業を辞め、ロシアでダンサー復帰してから1年半が経った。
ロシアに住民票を移し、こうして「正式」に住めば住むほど、
日本語が話したいなー、と寂しくなることがよくあったのだけれども、最近はロシア人と話していると、彼らの言葉が日本語に翻訳されて聞こえてくる。
まずは一人称、(ロシア語は男女とも Я 「ヤー」)が人の声と容姿によって「私」「あたし」「僕」「俺」など、瞬間的に勝手に変換されて聞こえてくる。
とくに人種差別を受けた時とか、大声で日本語話したい病にかかったときの治療法は酒だったのだが、日本語シック解消した。
たとえば「なんじゃこの石頭!笑 さすがセルゲイの息子ちゃんだわ」とか、ロシア語でも形容の仕方が同じだしね。
それと同時にロシア人男性が相当なマザコンであることにも気がついた。というか、再認識させられた。
もし、25歳を過ぎた日本人男性が母親に
「僕ね、今日はね、友達のレーナちゃんの家にチーズケーキ食べに行ったんだ。生地がクッキーとバターでね、それもぜーんぶレーナちゃんが作ったんだって!とってもおいしかったよ、ママ。でもママの作るチーズケーキもすごく好きなんだ、また作ってよ、ママ」
と言っていたらどうだろう、ドン引きかもしれない。
↑ロシア男(25)が自分の母親に嬉しそうに説明していた。
どうして私はこれら一連の出来事をドン引きせず寧ろ愛らしい親子だな、と平和に見物できたのか自分が不思議でたまらなくなった。
そこで、日本人の男友達の面々がこれらをママの肩を抱きながら喋っていることを必死に想像してみた、、、ああ、私にはついていけない。
どうしてロシア人なら普通にすっと生活に入ってくるのか、
それはその友達がロシア人の顔で、耳に入ってくる音はロシア語だからなのか。
それとも日本語は硬いのか、日本人は真面目すぎるのか、
それとも私が考えすぎなのか、いや、日本人が喋っていたら絶対ヘン。
という感想を彼、張本人に伝えたのだけれども、彼からしたら「普通」のことなので
「よくわからなかったよ?笑 考えなくていいんだよ」という反応をされた。
そうだよね。
もう秋です!寒いので今日はコートきて出勤しました。冬はもうすぐそこ。
というわけで明日は仕事終わったらダーチャ(簡易住宅付き家庭菜園)へ行き、
未収穫のかぼちゃ、じゃがいもや木の実を車に積み込めるだけ採ってきます。
こうして私もロシアのおばあちゃんになっていくのかな。