Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

ロシア女と貸し借りするべからず

教訓、ロシア女と金品の貸し借りはするな。


私はこう見えて断ることが苦手だ。(だからロシアで苦労するのか)

ママ友「オムツ30枚貸して欲しいから家に遊びに来て」
私「貸せない」
ママ友「なんで。こないだあんたの家にあんなにオムツのストックあったじゃない。うちは夫の給料が停滞しているのよ」
私「待ってろ」

彼女の家についたらタバコの臭いがした。

私「なんでオムツ買えないのにタバコ代はあるの?」
ママ友「子供が生まれたくらいじゃ夫はタバコをやめないわ」
私「あなたら親になったくせに子供のオムツも買えないわけ。節約しないわけ?」
ママ友「夫は3万ルーブルしか給料がないうち、2万ルーブルも家賃に消えるから無理よ。あとの1万ルーブルで私はやっとコートを買ったのよ」
私「うちの夫も3万ルーブルだからうちはそれに見合った家賃で生活しているし私はオムツ買うために、自分のコートなんて何年も買ってない」


私が、彼女に日本製のオムツを貸したのは一ヶ月も前。
私が、オムツ貸した数日後に、SNSでカフェ行った投稿が出てきて腹が立った。その、新しいコートを着た写真も。
コート買ってカフェ行く金あるなら私にまずオムツ買って返せ。これ、人間として常識じゃない?

オムツ返せと言っても風邪引いたとシラ切られ一ヶ月経過。
今日も、オムツ返して欲しいから私の家に来い、とメールしたら

「私はあなたに頼んだことを一万回後悔した。誰だってお金がないときはある、マザー・テレサだって人から助けをかりて生きたのよ。あんたみたいなクズに頼ってああ後悔、あ゛ーーーあなたはクズ」
と返信がきた。これは、人様からモノを借りっぱなしでいる人間の言うことでしょうか。甚だしい。
ついでにこの女、自分は立派な正教徒で教会にも通い、神様がどうのこうのと謳っている。罰当たれ。

私はこの屈辱クソメールに負けじと対抗、二時間かかって30枚のオムツ代を私の口座に振り込ませた。もう、会いたくないから金で振り込め。
オムツ買いに行くのだって、ここド僻地では重労働だし、しかも冬だし、この女にオムツ貸すためにはタクシーで行ったからタクシー代200ルーブルも私が負担したことになって悔しいが。
私、オムツ貸したことで、タバコ代に貢献したことになるよね。
親になったのに、明日のオムツがないのなんで。脳が無いから。たばこはやめられないから。コート着て自慢してカフェにも行きたいからだよね。
私カフェなんてもうずいぶん行ってない。コートも買ってない。


私は貸し借りが嫌い。
貸し借りに関して、大きなトラウマがある。

ボリショイ留学一年目のとき、14歳でロシア語もわからずに居た頃、私の部屋に18歳の最高学年のロシア女三人組が来て、1人100ルーブルづつ貸して欲しい、一週間後に返すから。
と言われたことがあり、怖かったから貸した。
その時、日本人の年上のお姉さんと同室だったのだが、お姉さんは留守中で私は一人だった。
一週間経っても、お金は返ってこない。
私は寮母さんに伝えた。寮母が彼らにお金を返すように言う。彼らはあと一週間待ってと言う。
結局、お金は返ってこなかった。

今、この時のことを思い出すと、なんて可哀想な14歳の女の子なのかと思う。我が娘にはぜっっったいバレエなんてさせない。バレエしたいって喚かれても、させない。バレエの人は性格悪いもん。

以後、私は誰にも何も貸さなくなった。
なのに何故今回、こんなミスしたんだ。悔やむ。
産後、視力体力とともに判断力も落ちた。そのせいか。
久々に、自分がバカだと思う1日である。というか、この一ヶ月ずっと後悔した。

娘が世界一かわいいと思うのは今日も変わらないけどね。