Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

移民局で殴られなかった

劇場シーズンは6月末までなので、5~6月は毎年確定申告の時期。

うちの劇場は外国人の扱いを知らないし、やってくれないので自分でやります。

劇場のソリスト妊婦が産休中でも関係ない、自分でやれ主義。まあ、それはいい。

 

お金の計算で頭を使うのはいいがそれ以外の部位を使うのはとっても疲れる。

私は永住権所有者ですが外国人なので移民局に行きます。

移民局にはロシア語もできないのに永住権が欲しいウズベキスタン、タジキスタン、アゼルバイジャンの民族達で溢れています。

年齢はばらばら。

 

移民局では白人ロシア人が偉くて優れた人種なので、

外国人は複数でまとまっていても、「Ты(君、あんた、おまえ)」で扱われます。それだけで疲れる。

 

私は移民局長と面識もあり、割と良い付き合いをしているので彼の知り合い特権で、

列に並ばずすぐ受付してもらうように指示を電話で受け、そのことは窓口の職員も承認済みでした。

が、ロシアだしこういう民族の中でのことなので、事はうまく進みません。

 

「てめえなんだこら列に並びやがれ」

「妊婦だからどうだとか局長からの指示だとか知らない、俺様はもう2時間まってるんだこのメス犬」

「あんたが妊婦だからって何、私60歳なのよ。腰もいたいの」

 

はい、黙ってる私じゃありません。

「窓口の女に局長指示で来た日本女だ、私を優先して通しやがれ」と怒鳴り、

どかない60歳のアゼルバイジャンババアを蹴散らして優先に付く。

 

すごく疲れた。けど殴られなくてよかった。妊婦だし。臨月だし。殴られてたら破水してたかしら。

 

一昨年は移民局に永住権取得のために並んでいると、アゼルバイジャン男に顔面殴られた。

アゼルバイジャンより身分が下の日本女がРВП(一時滞在許可書)を既に取得済みの上、さらに永住権取得のために並んでいることに腹立ったのでしょう、彼はその一時滞在許可書もまだもらえていない段階であった。ロシア語もできないしお金もないから当然なのに。

私はそのときは対抗できなかった。なぜだ。今なら反撃してるだろうに。

 

当時そのことを青色SNSに投稿したら、日本男から「お前人種差別野郎」と罵られた。

私は人種差別されてる立場の人間ですから、やられたらやりかえします。人種差別されたのに、されたまま黙ってろというのでしょうかね。

外国に留学という顧客・貴族の立場ではなくその国で一般労働人の立場に住めば

人種差別を受けることはあるでしょう、私達容姿が隠しようの無いアジア人ですから。

それなのに同じ日本人が人種差別されたことに対して馬鹿にしたり、それを責める日本男には辟易とします。

彼とは勿論絶縁しています。私の人生に不要だ。

 

娘がそんな人間にならないように願います。

 

だからこそ日本女であることに誇りを持たなければなりません。

 

 

誇りを持たなければなりませんが、やはり私には日本の役所関係システムが理解できません。

日本在住の日本国籍者のためにしか考えられていません。私達海外在住の日本人にとっては

ただただややこしいことばかりです。

 

最近、ネット上ですが海外在住日本人女性たちと交流できていて、

妊娠中の癒しになっています。