Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

我流マタニティフォト

「ボリショイバレエ学校では50kgを超えるとデュエットの授業を受けさせない。

受けられなくても授業見学はする義務がある。

スポンサーや両親が賄賂で解決しようとも、アカデミーは許さない。

そんな人たちにアカデミーは授業料の返金はしない。」

 

と、入学時にサインする契約書に書いてある。

http://www.old.balletacademy.ru/www/upig-4.shtml

 

↑この体重表、私のときより2-3kg増えてる。拒食症者増加で優しくしたということだった、確か。

留学生は関係ないと聞いたことあるけど、ロシア人クラスにいた私ら日本人3人、当時倒れてもがんばって守っていた。

バレエ団入団とともに私もクラスメイト達も、ボーーーーン。10kg近くボボボボーーーーン。ボォォぉぉォォぉーン。

 

おかげで卒業前1年近くストップしていた、生理という女の知らせが来たのであった。

 

私のクラスには50kg超えた子は居なかったからよく知らないけれど、50kgあったら実際どうなっていたのだろう。

脚の長さ100cm、胴の長さ70cmのクラスメイトも48kgだった。彼女は今ボリショイ劇場のダンサー。

 

規則では私もまだデュエットの授業に出られるんだな。

週数がわからない。エコーする医者と担当医の言う週数が一週間分違うし、そもそも

一週間分、間違えて数えていた私はもう数えるのをやめている。分かっていることは、臨月ということと

腹の子が2700gはあるということ、頭回りが30cmは超えてるということ。

 

あー早く産みたい。

納豆モロヘイヤ鮭筋子ごはん大盛を食べながらエビスの琥珀ビールが飲みたい。

プーチン元奥が従じっているロシアの安かろう悪かろうスーパーの米ではなくて、つがるロマンとかあきたこまちの米で食べたい。

一歩外に出ればコンビニがある日本の妊婦がうらめしい、納豆巻ーーーー

 

マタニティフォト、日本語で検索してみると賛否両論ですね。そりゃ、そうだろう。腹はもちろん、色々デカくて綺麗じゃないもん。

体重計乗ったら初めて見る数字に笑った。

ぜんぜん綺麗じゃない時期にドレスにお金、カメラマンにお金、、、そんなお金があったら輸入物のマンゴーや豆腐を買う。

でもお金があったらやればいいと思う。外に出たり、普段と違うことするだけで気分転換になるのならいいことだと思う。

 

お金持ちじゃないダンサーには無理だし、私が最優先で欲しいのは納豆。

モスクワでネット通販で納豆見つけたが、1パック250ルーブルと知って諦めた。

250ルーブル、それは鶏まるごと+α値段。鶏まるごとあれば、我が家では1.5ヶ月分のチキンスープになる。

それでもモスクワから納豆.......1パックだけ日頃のご褒美に買おうかな。

 

10年も前、モスクワの日本食屋でラ王が600ルーブル台で売られていて、留学生という貴族身分で金銭感覚ゼロの私はそれを買った。

というか貴族身分だった私は日本の家族からあんみつを大量に送ってもらったことがあった。

その時代に今ワープできるなら、私は私をグーで殴る。

そして今ならその日本食屋でどうしているのだろう。泣きながらその店を後にするのだろうか。

夫に駄々こねて「買わせろー」と承諾を得るのだろうか。

 

結婚前は楽天で買った納豆菌を使っていたけれど、ロシア夫がその匂いに日に日に弱っていったのでやめたのでした。

ヨーグルトメーカーを買えば夫に気づかれず納豆量産できると海外在住日本人妻たち聞いたけれど、

ヨーグルトメーカーは値段が張るのでございます。あと、大豆!大豆が無くなったらどうせ使わない。日本から持ってきたのは残り1袋。

 

ところで、綺麗じゃなくても写真に残しておくのは記念としていいことだと思います。将来娘に見せたいので私もこうして

スマホでマタニティフォト大会をした次第であります。もう一枚、護身用のペンチを持って撮った。

 

写真を見て、まじまじと思ったことは、娘にバレエをやらせてはならない。