Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

ロシア連邦国家バレエ教師資格取得

モスクワ国立舞踊アカデミー(通称ボリショイバレエアカデミー)の大学部を卒業、
そしてロシア連邦国家舞踊教師資格を最高得点にて取得しました。

2010年にモスクワ国立舞踊アカデミー卒業/ロシア連邦国家バレエアーティストの資格を取った時点で、私は次に教師資格を取ることを決めていました。
あれから6年、ついに目標達成!本当に嬉しい、満足しています。

2010年はイリーナ・スイロワ先生の生徒として、
大学はナタリヤ・レービチ先生の生徒として卒業しました。
特にレービチ先生は、私にロシア、バレエ、そして「生きる」という素晴らしさを教えてくれたロシアの母です。
国家試験では国家審査員、そしてこの二人の私の「母親」に見守られながら
ボリショイへ対する最高の敬意を表すことができました。

卒業論文執筆に関して
推薦文を書いてくださったバレエ指導者、バレエダンサー、舞踊評論家、舞踊史研究家の薄井憲二先生、
ロシア語指導をしてくださった東京大学ロシア語教師のリュボーフ・ゴルボフスカヤ先生、
心から感謝しております。

ロシアという寛大で美しい国で
バレエダンサーとして、またバレエ教師として生きていけるのは
9年もボリショイに行かせてくれた母親のおかげです。
私はもうすぐ24歳になるのでロシアと関わって10年目になります。
母親の心労、果てしない。ただただありがとう。

日本と違い、ロシアやヨーロッパでは、一部の例外を除き
教師としての国家資格が授与された者でなければプロのバレエ教師として指導できません。
バレエダンサーも同じく、ロシア連邦国家バレエアーティストの資格がなければ劇場でダンサーとして踊れません。

ロシアの歴史、伝統ある誠実なロシアバレエとこれからも携わっていけるよう、
ロシアのバレエに深く感謝して、踊りながら教授法研究を進めていきます。


国家試験の後に国家審査員や指導教授に花を渡すという、ロシアの素晴らしい伝統


私が卒論テーマにした学年の女の子、男の子達。
私は彼らたちのことを考えない日はない、本当に大好きだし、
彼らはみんな本当に賢くて美しくて誠実で、なんていい子たちなのだろう。
女の子達の担任がスイロワ先生なので、私の直接後輩にあたる。
しかも男の子の担任もワレリー・アニシモフ!私たち2010年卒(211期生)と同じペア。