Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

人生最大のミスはロシアで妊娠したこと

産婦人科で泣いた。産婦人科医から、こんな罵声浴びないといけないの、なんで。なんでってロシアだから。

今日は12月29日、今年最後の検診。

これは検診と言わない。担当の産婦人科医の部屋に入って書類渡して、産婦人科医がファイルにその書類を糊で貼り付けるのを眺めるだけ。

ただ、毎度検診の前に、指ぶっ差す血の検査がある。これは糖の検査らしい。月に2~3回、電話ネット予約もできないので直接来て受付にある

ノートに名前を書く。新年前だから1日10人しか受付していない。ここの地区の妊婦や婦人科患者全員が受けるのに、1日10人まで。

なにこれ。

 

検診ってなんだろう。日本だったら何するんだろう。ここでは、

もちろんエコーは無い。

内診は無い。

触診も無い。

聴診器で心拍を聴くことも無い。

体重測定も無い、自己申告。

あるのは、血圧測定と、提出した書類に文句を言われ怒鳴られること。

 

一昨日、私は低血圧70/40でぶっ倒れた。夫が救急車を呼んで、救急隊が部屋に入ってきたことでびびって100/40に一気に上がり、さらに

気持ち悪くなっていた。こういうことがあれば、すぐ産婦人科医に電話するようにと聞いていたので電話したら、

「うるさいわね、わたし今銀行にいるの。そういうことは診察室でしか聞かない。」と切られた。

なら患者に電話番号を渡す意味は。。。?

 

今日、産婦人科医がキレた訳は、私が"今日"に予約を入れたこと。

"今日"は彼女にとって、今年最後の仕事日。そんな日に私みたいな低血圧だとかちょっと問題のある妊婦の診察はしたくない。

そして、私が別の国立病院の産婦人科で、子宮頚部のチェックを受けてきて、小さな傷があると診断書をもらってきたことにブチ切られた。

 

産婦人科医が叫ぶ。

「こんなの妊娠には関係ないし、なんでわざわざいらないことをしてくれるの。この診断書のせいで、私があなたにこれを治さなかったら、私は国から罰を受ける。」

 

私もう限界。この産婦人科医、限界。もう医者変える。

ロシア人は、いい医療や医者や環境よりも、無料であることを選ぶ人が、多い!みんなとは言わない。

私はお金を払ってでも、いい医療や医者や環境が欲しい。ただ、お金を払えば行ける病院が、無い!

 

内診台に下半身露出でよじ登ってから、脚をどっこいしょと開いて、がたがた足代に乗せるもの、慣れたし、

内診台のおしりを置くところの下に、使用済のコットンや器具が、血がついてるとかの状態で放置されて悪臭放っているのにも慣れたし、

列に並べないロシア女たちとのバトルにも慣れたし、

椅子を占領してる太りすぎた女かオババから席奪うのも勝つようになったし、

色々慣れたはずだけど、まだ私はロシア女からは程遠い。

そして、バレエが生活から消えた瞬間、なにひとつロシアのいいところが見えない。

 

私が通う最寄の産婦人科、工事中。この景色のまま、1ヶ月経過。いつ終わるの。

日本で、母親から「工事しているところの下は通ってはいけません」と習ったけど、

工事しているところの下にしか入り口が無い場合はどうすればw

昨日、今日と気温が2度もあるので雪が溶けてしまいました。