Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

もうすぐ2018年、ここは17世紀

ブログ始めた当初は、バレリーナブログ音譜みたいな女子力高め✨目指してたはずが、やはり人はそんなに嘘つけないのですね。ましてやこんな今バレエ一切やれない状況で、朝8時から16時までを無駄に国立病院で過ごし。
いやバレエやっててもバレリーナみたいに公演前とか後のこと書けないんだけども、何書けばいいかわからないし。とくに感想ないし。これから踊る!とか踊った!疲れた!だけならいくらでも書けるけどもそれは文才にあまりに欠けるし。
とにかく今はロシアの国立病院で苦労して、とても後悔していることしか基本、頭にないです。

ロシアで妊婦はこう何度も病院に行き、意味のない書類まわりをしないといけないことを知っていたら、私セリョージャと結婚しなかったかもしれない。結婚しても、夏休み日本にいる間に妊活したでしょう。

さて、妊婦は自然分娩ができるかどうかの検査に回らねばならない。
視力、耳垢&鼓膜、心電図、精神、歯の検査を受けて書類に青い判子をもらって産婦人科医に提出する。これは産婦人科ではできないので、住民票区内の国立病院で検査。
既に産婦人科医から、骨盤が狭いからあなたは自然分娩はだめね、帝王切開だわね。と言われているのにも関わらず。

私は外国人だがмед. полисという国保険の所有者なので病院ではロシア人と全く同じ扱い。あんな薄っぺらい水色の封筒に入った一枚の紙がロシアの医療をかかる際には、有るか無いかで命取りになる。
私はなんとかこれを苦労して取得したので、(結婚前ね!これとか永住権をとるためにロシア人と結婚したんだなと思わないでね!自力で泣きながら獲ったのだから)、
すべてを無料で受けられるのだが、住民票を置いているところと異なる病院に行く場合、金を払わねばならない。産婦人科に提出する書類のためだけに歯医者に行かねばならぬのだが、住民票内の歯医者が1月末まで休暇。
なんてまあ、ながいおやすみですこと。

別区の病院では有料になる。しかし1月末まで伸ばすと産婦人科医が国から罰を受けるだとかで騒ぐ。私の選択は、産婦人科医を勝手に騒がせておくことにして、無料で書類を受け取ること。夫の選択は金を払って書類をもらうこと。喧嘩の末、わたしの勝ち。

もうすぐ2018年だというのに、
いまだにネットや電話で予約できない診療科多数。この国ほんとうに何時代で止まってるんだか。

コート預けるところは、ロシア語でガルデローブ。今日はここで働くオババに、コートの腕に入れたマフラーが気に入られず、怒鳴られる。大人しい夫もブチ切れ、「自分の仕事をしろ」と夫が声をあげる。それでも騒ぐオババに私は「働きたくないなら家で死ぬまでクッキー食ってろ」と言い返す。そして黙るオババ。

ロシアがもうイヤすぎてロシア語新しく覚えたくにないのに、勝手に上達してゆく。気がつけば、私のロシア語を聞き取れず、聞き返されることがなくなった。名前が記載されてある書類を提出しなければ、だいたいはまずロシア人だと思われる。たしかに私みたいな顔族の地方がある。
最近イライラしてるし限りなくロシア人に近いのかもしれない。
そんな、ロシアと12年目のわたしは日本女だ。