Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

列に並べない

指に針ぶっ刺して採血するだけの列に2時間並んだ。医者ははなんて手際が悪いんだ、そしてなんてロシア女は、なんとまあマナーの悪いこと。そもそもマナーという言葉など、無い。

毎回、毎回、行列。それはживая очередь(活きた列)と呼ばれている。

病院について、靴カバーを付け、コートを脱いだら行列に向かって 
「誰が最後?」と訊く。もちろん仏頂面で。
「わたしよ」
「じゃ、あなたの後ろを占領するわ」と言うと、別のところへ去ってゆく。
別の女が来て、ズケズケと列の間に入る。
「わたし、彼女の後ろを占領していたの」
「あんた私のあとに病院にきたじゃん」別の女がキレる。
「この人に私の番を占領しておいてもらったのよ」

こんなわけだから列が列じゃない。
私はこのやりとりを聞いてるだけでストレス。
日本じゃありえない。

尿検査、指からと動脈の採血、検診、何一つ同じ日にはできないのでエコーも診察もなくても、病院に行かなくてはならない。

日本の株がわたしのなかでまた、上がった。