Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

エコーは害悪

高額な医療器具を揃えているというピカピカな建物の産婦人科へお金を払って行ってきた。医者の質は無料の国立病院より落ちる、あるいは同じだから、これにお金払う意味!!と思うけど仕方がない。退院以来、検診でエコーしてもらえていないから、有料に頼った。初めて人間が見えた。双子ではなくなっていたが、生きてくれていた。


ロシア人はエコーは赤ちゃんに害悪だから妊娠全期間で3回しかしない言われる、わたしは17世紀に住んでいると思えば楽勝。
お腹を撫でるのは子宮を縮めるから触ってはいけないらしい、へえボタン20回。
体重測定は自己申告、あるいは靴履いたままだったり。1日300グラムずつ太れと言われたが、はたしてそれでいいのか?それは、太り過ぎではないですか?これはほんとうにわからないです。

こないだ、検診先で経膣プローブのエコーを受けろと言われ、別の病院に飛ばされる。ちなみに経膣を受けるときはコンドームを自分で用意して、医者に渡さないと診てくれない。薬局行って買ってこいと言われて、戻ってきたときには医者不在なのがここの日常。尿検査カップも我が家にはストックが10個あり、赤い蓋がかわいいのでインテリアにしています。

どうしてこう何度も妊婦を毎度別の病院に行かせて書類と検査をさせるのだろう。書類のコピーだとかも自分で取らないといけない。幸い、ナタリウス(コピーが本物であることを証明する判子を押してくれる役場)には行かなくてよい。
夫の会社にコピー機があるからよかったけど。
コピー機がない会社に勤める男と結婚していたら、私の場合はコピーのために郵便局まで行かなきゃならなかっただろう。

社会主義思想から、平等に医者に仕事を与えるために妊婦を病院転々とさせるのかな、と姑に訊くと、妊婦が家でだらだらしないためだと言っている。明日は指からの血をとるためだけに病院にいく。今朝は夫が私の尿検査を病院に届けに走った。
でも結局、書類で一番苦労してるのは医者。

おいしいー、キッコーマンの高額な醤油を大さじ2杯も使ってしまったが、今日は自分へ褒美。わたしはえらいと讃える。
大奥これきっと胎教に良い。ロシアいるときのほうが日本のドラマ見るし俳優を覚える。浅野ゆう子がほんとうに美女。こんな綺麗な人のことはずっと眺めていたいね。
コウノトリは見るのやめた。あまりに環境がよすぎて清潔でロシアの刑務所のような産婦人科しか知らない私にとっては残酷すぎた。