バレエ "ユノーナとアヴォーシ"
いい舞台だった。舞台にいてもわかる、すごくいい舞台だった。
ロック・オペラにバレエが加わると、とても映える。オペラの声に、バレエ。
力強く、はっきりしたロシア語の詩!
客席から見たかったくらいだ。
この舞台に立てたことがとても嬉しい。ギャラも悪くない。
ユノーナとアヴォーシ(公演)は、
81年にマルク・ザハーロフがアレクセイ・リーブニコフの曲でアンドレイ・ヴォスネセンスキーの台本を元に作ったロック・オペラ。モスクワのドラマ劇場 ”レンコム”で37年の間に500回は公演された。(wikiより拝借https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%AE%D0%BD%D0%BE%D0%BD%D0%B0_%D0%B8_%D0%90%D0%B2%D0%BE%D1%81%D1%8C_(%D1%81%D0%BF%D0%B5%D0%BA%D1%82%D0%B0%D0%BA%D0%BB%D1%8C) )
スペイン女性とロシア男性の恋愛物語、
しかし宗教の違いからー秘密の結婚をしーしかしロシアへ帰る途中、船の事故により男性は死んでしまい
数年後、彼の死を知った女性カンチータは、尼になりそれでもあなたを愛し続けるというお話。
Я тебя никогда не увижу....(私は君に二度と会えない)
Я тебя никогда не забуду....(私はあなたを決して忘れない)
しかも、うちのバレエ団の綺麗なバレリーナが主役だった。だから良かった。
自分が勤務する劇場に素敵なダンサーがいると、気持ちいいよね。
うちの劇場に一人、まるでジェーニャ・オブラスツォワのコピーがいる。もう、そこにいるだけで輝いてる、華やかそのもの。
彼女が主役のときは踊っていて良い作品だとわかる。しかし彼女に嫉妬している、どうしようもないおプリマ様らが彼女に白鳥やオーロラといったクラシックバレエの大作を踊らせないように阻止していて、とても、見苦しい。
そしてバレエという職業に甚だ呆れる。そんなときはパドトロアが踊れても、嫌気しかない。公演中止させたいくらい。
彼女は本当に綺麗なバレリーナ。美しい人。こういうロシア人バレリーナの元で踊りたかったから、移籍してよかった。この華やかさはアジア人にはない。
なのに、なんで?
彼女が主役のときの舞台に限っては、ロシアバレエもまだ捨てたもんじゃないと思える。
しかし、ロシア人、プラン立てをしなさすぎる。サプライズ大好きよね。
このユノーナとアヴォシに出ることを私は公演の日の朝に知らされた。リハは本番15分前にチャラっとどこに立つか言われただけ。まあ、オペラ系はいつもそんな感じで、なんとかなるのだけど。なんとかなるのだけど、本番前のあの焦り、好きじゃない。
私がいる劇場だけかと思ったら、別の劇場で働く友人も言っていて、やはり何年ロシアにいても、ここは日本人気質がゆえ、慣れないんだなー、と。
来月、ガラ公演。私もグランパドドゥを踊る。まだリハーサル始まっていない。リハーサルしてくれと頼んでも、「まだ先やんか!あせんな~」だから自習。
まあ、パートナー誰か教えてもらっただけ感謝すべき。