ウサギと仔牛と米と
娘、もうすぐ7ヶ月。5ヶ月のときに母乳が出なくなったから、離乳食を開始した。
最近の好物はウサギの肉とブロッコリーとクッキー。
離乳食を十倍粥から始めるのは、米を毎日食べやすい環境がある日本での事と思っていたら、海外在住の日本人でも十倍粥から始めている人が意外といることを知った。
そう知ったからには、十倍粥を作ってみたくなった。
どうして日本人って米がこんなに好きなんだろう。
私も白いごはんが大好き。でも、朝だけはセモリナ粉のカーシャ(牛乳砂糖粥)と決まっている。4年の留学時代から朝カーシャは、習慣化されてしまっている。
娘の離乳食も朝はセモリナ粉のカーシャ。
朝以外は、野菜とくだものをブレンダーでピューレにして食べさせているのだけれど、
肉は、獣医の夫従兄弟の話によれば、どうやら市販の赤ちゃん食を買ったほうがいいそうだ。化学薬品に対してのチェックがとても厳しいらしい。
確かに店で買う、うさぎや七面鳥肉は化学薬品たくさん使われてる感じがする。
茹でると黄色の脂ではなく、水がグレーになる。
先月、夫従兄弟が鶏と豚を捕まえてその場で切って、おすそ分けしてくれた。
その鶏肉を茹でてみたら、黄色の脂が出て、スープがとてもおいしかった。
そういうわけで、肉は市販の赤ちゃん離乳食に完全に頼ることにした。
お金はかかるけれど、肉に完全に火を通してからブレンダーにかける...!という謎の責任感と負担が消えて少し楽になった気がする。
あと、ブロッコリーとカリフラワー、くだものと木の実のピューレも市販に頼っている。これらはどうしようもない出費。
にんじん、ズッキーニ、コーン、キャベツ、かぼちゃのピューレは自分で作れるから、これからもブレンダーでがんばろう。
朝食はカーシャでも、我が家の米消費率はロシア国内の家庭より大分高いはず。
夫は米で太った。「米ってこんなにおいしいものだったんだね」
やっぱり日本人は日本人というだけで米の扱い方のプロなんだろうか。
国籍にアイデンティティは感じないが、
白いごはんには日本人としてのアイデンティティを感じている。
姑、私が米を洗うところを見て「そんなに何度も米を洗うと栄養素が落ちるわ!」と注意されたことがあるが、食べたらその味に納得したのか真似するようになった。
白いごはんがおいしいと思える時って、日本人でよかったと思うし、
娘にも、ハーフだしロシア女として育てる気満々だけど、
お米離乳食、やってみようかなー。