Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

モスクワはロシアじゃない①

私はロシアはあまり好きではないけれど、モスクワは大好き。モスクワに惚れている。
 

ロシアでは二重国籍所有者をリストアップしているそうで、ロシアと日本二重国籍の娘についてロシアに報告するため書類集め。本当に書類が好きだなこの国は。

 
日本国籍所有していることを証明できる書類は、日本のパスポートだけ。戸籍謄本に翻訳証明をつけただけでは何にもならない。
夫は日本語できないから、私が寝台車でモスクワの大使館まで赴こうと思っていたら、パスポート受取には赤ちゃんであれど、本人が必要と大使館に言われて大ショック。
寝台車で生後3ヶ月の娘を連れてモスクワへ日帰り、私はできるか心配と緊張で涙が出た。
 
しかも赤ちゃん連れとなると、値段の張る席、クペという4人部屋の、下の席(上より高い)を取らないとならない。育休手当の私には痛い出費。
 
クリミア旅行のときも往復、寝台使ったけれどそのときは夫と姑がいたから余裕があった。今回は私、ひとり!
 
やってみたらば、どうにかなりました。
そしてやはり人が助けてくれました。
偶然、子連れ家族と同じ部屋に。
 
ママの寝床を奪うは子供たち。大の字で寝る我が子の横で小さくなって眠る。案外、寝られます。
 
在モスクワ日本大使館は、こんな素敵なお庭の近くにあります。もうモスクワに感激しすぎて私は気が狂いそうです。同じロシアなのにこの差はなんだ。道に穴が空いてない!スロープがどこにでもある!乳母車のタイヤが壊れる心配なく歩ける。
 
大尊敬する日本人妻に会えました。私は彼女なしにはあのつらい妊娠期間を絶えられませんでした。
出産のために、夫に針と糸買ってこさせた女性です。奢ってくれました、素晴らしい人です。独り占めしたいので彼女のことは書きません。笑
 
グルジア料理屋に入った。乳母車を持ち上げる必要はなく、スロープは当たり前のようにそこにあったし、エレベーターもボタン一回押すだけで動いた。店に入ると人々が英語が聞こえてきたり、私はどこかおしゃれなヨーロッパのカフェに来た気分で気持ちがよくなった。
 
何より驚いたのは、店員がスマホしてない!抱き合ってチュッチュしてない!髪いじり爪いじりしてない!なんと、店員が働いていた!
憧れの日本人妻と夢中で話をしていた私は不意に、肘で皿をつついてしまったようで、皿が落ちないようにサッと直しに来たのは店員。もう大感激、飴ちゃんあげたくなりました。
モスクワに来るときは、飴ちゃん持ち歩こう。
 
紅茶を頼むと、気取ったクッキーがついてきた。ここは、シェラトンホテルか。私はもう、田舎からモスクワに来たおのぼりさん。
モスクワに来るときは、まともな服を持ってこよう。
 
人が都会、服装もメイクも顔つきも違う。
私はもうきっと、ロシア語の方言からしてモスクビチカには程遠い。
 
モスクワでうまく時間を潰して、夜は寝台車。
ママと日帰りモスクワ激動旅行、完。
 
戦利品はこちら、日本のパスポート。