Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

無駄からは逃げろ

エカチェリーナ、6キロ(2ヶ月)


夫はロシア、ウクライナ、ギリシャ、フィンランドの血が混ざっているから、娘はそこに日本も加わることになるのね。

今のところ日本に住む予定は無いけれど、人生何があるか分からないので考えたりする。その上で気になるのは、やはりハーフ娘の学校生活。私も不登校を経験したから気になる。この記事を読んで、頭の中から言葉が溢れ出しそうなのでここに書いておく。
https://dot.asahi.com/dot/2018081000019.html

私はバレエ本格化始動した小学4年の頃から浮き始め、極力目立たないように黒か紺のユニクロばかり着ていた。
中学になったらやったー制服だ、と思っていたら、スカート丈問題勃発。

校則を破って短く、髪はキノコみたいに短く、靴下は糊で脹脛に貼るのが女子の当然のたしなみ!キラっアップのノリに私はついていけなかった。しかも、生理が始まって丸くなっていく女の子たちの中、私はまだ胸よりお腹のほうが出ているような体型であった。
学校から帰ったら夕飯を食べてバレエの生活だったから、支度時間を少しでも短縮しておやつも食べるために、ぎちっとしたポニーテールで登校していた。

登校したら鞄持ってくれる子や、私をフランス人と呼ぶ男の子らの出現により、私は女の子の中で完全に浮いた。
公立中学のテストとはちょっと勉強すれば点数取れるようになっていて、それがまた嫌われる原因になった。

しかし校則を守らず、髪はキノコにして、バレエ辞めて部活に入り、勉強ができなければ浮かなかったのだろうか。

ハーフの娘が、日本の学校で浮かないわけがないのでは。
ボリショイ留学中に髪、目が薄く綺麗な色をした子が居た。彼女はそれで日本の学校で大変な目に遭ったと話していたのを思い出しながら。

あーあ。

ロシアは今、年金受給年齢引き上げ問題でお先真っ暗だ!と常に愛国心丸出しのロシア人までが話しているし、
ロシアの学校はソ連時代と違って上級生が下級生のトイレで煙草吸ってる!最悪!とはいつも聞くし私も実際見たし、成績は賄賂で買うものだし、みんなそれを認めてるし、だから学力水準かなり低いけれど、
陰湿ないじめはロシア人しないよね。
服も、個人が好きなのを着るよね。

ボリショイ留学時代に年上の日本人から日本では聞いたこともなかったようなひどい言葉を言われても、黙って耐えていた私を守るため反撃に出てくれたのはクラスのロシア人の女の子たち、
14歳のとき入寮した翌日に一人で食事していたら、こっちにおいで!と呼んでくれたのは韓国人のお姉さんたちでした。

日本人はいいところが山とあるのに、みんな一緒でないとダメなのだけは私はどうもついていけないし、ついていく必要もないと思う。あの、ヴァリエーションのない、きっと全国一律のいじめ方法。
私は不登校でもいいと思っている。勉強は家でできるのだから、時間が無駄だから逃げていい。いじめられない子は、いじめてるからね。とここに書きながら自己解決しつつ、過去の自分を正当化するのでした。

類は友を呼ぶというのは本当で、大人になっても付き合いがある幼馴染や友達は同じような境遇にあり。

東京で個人指導していた私の可愛い生徒が学校で辛い思いをしたと聞いたとき、私は学校に乗り込んでクソガキ退治に行きたくてハゲそうなほど燃えていた。母から、それは逆効果だし刺激してはならないよと言われ、抑えていた。とにかく毎日その生徒のことを考えていた。結局、その可愛い生徒は持ち前の賢さで機転を利かせながら、うまく乗り越えて行けたと聞いた。

金子みすずの、みんな違ってみんないい、という言葉は、そうであって欲しかった、という彼女の強い想いが産んだのだろうか。だとしたらそれは、悲痛な叫びである。

と、取り留めのない文章を綴っていたらちょうど授乳の時間だー