Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

薄井憲二先生、スイロワ先生と

勤務先(ホテル)へ薄井憲二先生が
ボリショイの担任、スイロワ先生を呼んでくださいました。

ボリショイの大学の卒論の面倒も見てくださっている薄井先生から、「スイロワ先生を東京に呼ぶから、君もおいでよ」
とお誘いいただき、先生と日本で再会しました。

スイロワ先生は5年前、
国家試験直前に体調を崩し、手術を受けたあとの弱った私に
「君は私の教え子として卒業するのよ」
と、ドクターストップを押し切って国家試験を受けさせてくれました。

その国家試験の映像はボリショイで売られていて、ロシア国内や海外から来るバレエ学校の先生や劇場の監督が買っていくので、卒業後に入団したバレエ団の監督から
「君のこと知ってる!スイロワのクラスの子でしょう」
と、偶然にも知られていたこともあります。そしてオーディション免除で入団、笑。

良くも悪くも、映像とはなんて恐ろしい。
とりあえず、転ばなくてよかったなー。


今日は、
御徒町のスーパーで「旦那が海苔をスープに入れて食べるのが好きだから」
と海苔の品定めをしている、まるで主婦のような先生を見た。
微笑ましかったです。

「踊りなさい、恋しなさい、指導しなさい、保ちなさい、幸せになりなさい」と言われました。

バレエと無関係だ、と思って就職した先で出会ったのは、バレエ関係者でした。


というわけでまた、旅に出ます。