入院、出産準備リスト@ロシア
さて、産院に持っていくもの再確認。
パンツ没収された妊婦だらけの入院室、別名 ”ノーパンの園”では規制だらけの囚人生活を送ります。
自分のために、そしてこの先、どこかで道を踏み外し、ロシアで出産になってしまう人のために
ロシアの国立無料産院に持ち込めるグッズをこの記事に残しておきます。(外国人扱いが受けられる産院ではなくて、現地人と同じ立場で医療サービスを受ける人の場合に限る)
・トイレの消臭スプレー強力(シャワー浴びながら大したりゴミ箱に用足すロシア女がいます)
・トイレットペーパー2~3巻
・スープ皿、スプーン、マグカップ
・お一人様湯沸かし器(キピチーリニク。ルイノク等で買えます。バレない自信のある人は)
・ビニール製のスリッパ(布製は不潔だからと拒否られることがある)
・青ペン
・50ルーブル札束(売店で文句言われないのは50ルーブル札)
・内診台に敷く布切れ
・バスタオル1枚(それ以上は没収される)
・洗面用具
・靴下、ブラジャー、パジャマとなる浴衣
・携帯、携帯充電器
・Полисとコピー
・ВНЖと、пропискаが記載されたページのコピー
・結婚証明書原本
・Родовый сертификат(ピンクの紙、産休手続き終了後にもらえます)
・Обменная книжка
・夫の国内パスポートとコピー
持ち込み禁止と可能な食品一覧表
禁止の食材を共同冷蔵庫に入れると、看護士に問答無用で捨てられます。
食品はすべて透明のスーパーの袋に入れて日付と名前を書くので、誰のものかわかるのであとで罰が下ります。
規則は守ったほうが身のためです。ブドウ持ってきたのがバレた妊婦、看護士にぼろくそに叱られていましたので。
!赤ちゃんグッズなど、産後の荷物は一切持ち込んではいけません(謎)
!パンツはもちろん持込不可ですよ、なんたってノーパンの園ですからパンツがそこにあれば楽園は成り立たないのです(謎)
!上記の荷物はすべてスーパーの袋に入れましょう。鞄は雑菌だらけだからです(謎)
!入院室から陣痛室に移動のときに荷物をガルデローブに預け、陣痛室に持っていけるのは携帯、携帯充電器、トイレットペーパー、自然分娩の人に限り水のみです。浴衣は出産当日、早朝に浣腸されたら7分間我慢してからトイレに駆け込むお許しが出ますが、その後全裸にされて病院の浴衣を着せられるので自分で用意する必要はありません(謎)
そうそう、浣腸されてから日本では5分、ロシアでは7分です。入院中に浣腸された子が、律儀に7分、耳まで真っ赤にしながら我慢していました。大したい彼女の気を紛らわせてあげるために、入院室のみんなで、しりとりをして遊んだ。
そういうこともあって、個室は私は無理だと思いました。大したいのに7分も我慢なんて、一人じゃ耐えられない。孤独死するわ。
去年の夏に日本で母親とデート中に買ってもらった妊婦本が、
ロシアでは全く役に立たないどころか、本の内容に対して羨ましさを超え憎悪に変わり、やがて虚しくなるという、ストレスの原因になってしまった。
家族の写真など安心グッズって何。ビデオカメラ持参おっけーて何。
パンツもドーナツ座布団もそんな毛羽立ったもの持参おっけーて何。
「予想外で早産でパパを右往左往させてしまった」て何、男は産まないんだから、それくらいやらせて当然じゃないの。
男尊女卑の常識を女性自らが作りだす必要ないと思います。
陣中最中時計が必要だとかお茶はクーラーバックだとか、扇子より内輪が欲しいとか、同じ日本人のはずなのにいる環境が違いすぎて
読んでいてイライラしてきた。
ロシアで入院・出産の人間には全く役に立たない情報ばかりでございました。
本やネット記事、友人から聞く限りでわかったことは、日本ではどうやら過剰なサービス、医者が優しくて丁寧で謙虚すぎる故、妊婦がモンスター化しているのですね。
医療行為を通して日露友好を図るのであれば、まずロシアと日本間で一度、医者の交換をしてみてはいかがでしょうか。
妊娠に関してブログを書いているせいか、アメブロが日本の妊婦記事をトップに上げてくるので嫌でも目に入ってくる。
日本の産院はきちんと受付順に妊婦を診ているし、素晴らしいサービスも提供しているのに、
「1時間も待たされた。○○先生対応悪い、大変申し訳ありませんでした~とかフツー言うだろ。もうこんな産院二度と行かない」だの愚痴っている日本の妊婦の彼らたちは、何様のつもりなんでしょうかね。医者が不憫でなりません。
日本での友人に数名、医者がいるけれど、彼らはこんな苦労を抱えているのかと思うと心が痛い。
日本の医者は素晴らしいと思います。がんばってください。