Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

好きなドレス

テレビドラマ、エカチェリーナと大帝を見ています。

美術館行ってもまず見てしまうのは、ドレス。16世紀のファージンゲールも好き、けど大好きなのはクリノリンの入った19世紀。

大学で鯨のヒゲでできていると学んで衝撃だった、そのまま19世紀の衣装に目が行くようになった。あの細く絞られたウエスト、

それで気絶したマダムがたくさんいたと知った時は鼻血出るほど興奮した。

雑誌The lady's own paperによくクリノリンもドレスも載せられていたそうで、一時期調べていた。随分広告だしていたのね、自由になりますよ!と。クリノリンを実際に付けてみたら、踊りやすいし何より歩きやすくて、これは流行っただろうなと思った。1860代の大きくて広いドレス、

あれ一度でいいから着てみたい。19世紀後半には廃れてしまったモードだけど、憧れ。ん?パリジェンヌにはなれない?笑

 

このテレビドラマ、ドレスが華やかで素敵で、何枚にも重ねられたペチコートを脱ぐシーンとか、見てるだけでウキウキする。

そうよねまだ18世紀だものね、鯨の出番はまだよね、このときバッスルよねとか、妄想がふくらむ。刺繍も面白い。スラブ圏の民族衣装は私達素人には違いが全くわからないが、宮廷衣装になると違うことくらいは分かる。自然な色使いが基本なのか、青が多く使われている気がする。金箔が入っていたり、天使の絵が描かれたり、バリエーションが民族衣装より多いから見ていて面白い。ああこんな柄もあるのねーといつも思う。でも意味合いとしては民族衣装の刺繍も深いみたいね、汚れないように上にママが縫ってくれた花柄とか。愛を感じるのは民族衣装の刺繍というところか。

 

「大帝」は芸が特に細かくて、ボロンツォーヴァ姉妹が付けぼくろを付けている。(まさか本当に俳優のほくろではないよね?)

大流行したのはちょうどこのドラマの時期、1770~18世紀末の頃だったから、でも私は英国だけううで流行ったものだと思っていたから、

このドラマを通して、ああロシアもそうだったのねー。

 

エカチェリーナ役の女優が青のシルクドレスで出てきて目を奪われる。パーヴェルと庭で初対面のシーンね。

アントワネットもファッションリーダーだったけど、エカチェリーナもそうだったのね。そうなるわよね

ロシアびいきなわけではなくて、個人的に上品さを感じるのはアントワネットよりエカチェリーナの衣装かなと。単に少し質素なだけか。時代も違うのだけど。ドラマを見ていて、リボンのクロス柄がジゼル、19世紀っぽいな、と思った衣装もあった。

でも靴はアントワネットのスエード仕上げにぐっとくる。小さな足であんな可愛いサテン地の靴はいてたら殿方は秒殺だろう。

いま、頭の中で時代錯誤しています、エリザヴェータ一世はどんな靴履いていた?でも絶対記録はあるよね、本当にボルタ踊っていたなら?

実際に見たわけでもないから何もいえないけれど写真や映画を見ていて、エカ様ならノミ色で兵隊服を揃えたりしないだろう、とか。

ロシアはかつらは軽くしていたのかな?このドラマたちを見ている限り、そんな感じがする。

記憶によればフランスではこの時代高く膨らませていた。2キロはあったと聞いた記憶。だから宮廷舞踊でも頭重そうに踊りなさい、あなたはそんなに早く動けないと学んだ。そういえばドラマの中でブレが出てきた。私が一番好きな舞踊の種類。エリザヴェータがピョートルの前で踊りたがったシーンのところ。サラバンドはお決まりのように宮廷映画やドラマだと出てくるけど、欠伸が出るほど嫌いだったから今見てもちっとも面白くない。なーべーなーべーそーこぬけ。って子供の頃幼稚園で誰かと手つないで遊んだけど、私にはそれに毛が生えたようにしか思えない。(ごめんなさい)

 

専門家でもなければとくに深く勉強したわけでもないので勝手なことを言っていますが、

ロシアのドレス史と西欧のドレス史はまったく別物かなと思いました。

今言いたいことは、美術館に行きたい、ドレスが着たい。