Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

ロシア企業社員、産休取得まで

ロシアでは三年間もらえる産休、貰わぬわけにはいかない。

産休手当は給料のうちの40%しかないが、産休中の社員をクビにすることはロシア連邦法で禁止されている。だから取らねばならぬのだ。

 
私はバレエダンサーという身体に危険な職種なので妊娠発覚後の第一回目検診で妊婦証明書獲得し、劇場に提出後からは仕事に出ていない。「軽い仕事期間」としての低い給料をもらっている。
 
この医療システムが超絶底辺、
最低最悪なロシアでも、1つだけ改善されたことがある。
妊娠発覚後に国からもらえるお金やその他の子供手当金が、一括でまとめて産後に一度の手続きでもらえるようになったこと。
これはこの何も発展しないしようとしないロシアではたいした進化ですね。
 
産休もらえるのは30週から。
私はこの産休をもらうための書類に苦労している。
全ての心臓病チェックをおわらせないといけないので私はまだ検診の医者から何の書類ももらえないし
医者を変えることもできない。
 
しかしもう日本に帰って出産と決めたし、1ヵ月後の航空券も予約したので
死ぬ気でそれまでに産休手続き終わらせようじゃないか。あ、寝台も取らないと。
日本に到着したその日から、30週になるその日までは私は劇場から給料もらえません。
だからなんだ。どうせこの給料じゃ東京のルノアールで700円台の強気なコーヒーとケーキ食べて、メトロで家に帰ったら終わる。
 
日本で産めば子は日本国籍だ。ロシアに来るにはビザが必要だ。だがしかし
そんな苦労は産んでからすればいい。ここにいたら産まれるものも産まれないかもしれないし
産まれても、夫兄の子みたいに予防接種ミスで殺されたら、悲劇だ。
夫はロシアに置いていく。出産するであろう夏に来れば良い。
ハーグ条約も調べた。
私「私をハーグ条約で国際裁判にかけるなよ」
夫「なにそれ」
私「ロシアはハーグ条約国に加盟しているからさ」
夫「なにそれめんどくさい」
 
心配なさそうだ。もうすぐ結婚1年記念だなー。ちょうどその日が戌の日です。
オーケストラの友達に、私退院したからお祝いして!と言ったらなんか人が沢山集まった。
まわりも、ハーフの子供には興味ある。そうだよね。