Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

ロシアの掃除婦に思う事

昨日は一週間の監獄生活に終わりを告げ

出所。夫に靴とコートを持ってこさせ、外に出たときの感動と言ったら。
入院は初めてではない、妊娠中では三度目。それでも慣れない。

退院させてあげるかも、と医者に言われてから6時間待ち、退院証明書と職場に提出する病人証明書をもらう。

看護師、掃除婦に散々いじめられたが
部屋の人とは普通に過ごせた。というか部屋の人とは仲良くしていないと隠し持ってきたもの(一人分湯沸かし器とか)を使い合うことができないし、点滴終われば看護師に告げにパシらせないといけないので、仲良くするのは鉄則。

しかし、普通体型で妊娠適齢の人は入院することが無いんだろう。一切見ない。見るのはアラフォー巨漢かアラフィフ巨漢か10代後半のギャル。

低給料の掃除婦らが、人に酷く当たるのは仕方ない、とロシア人は言う。
ロシア人の言い訳で考えると、低給料であれば腹いせに何をしてもいい事になる。
低給料のバレエダンサーも腹いせに舞台でガム噛みながら踊ったり、踊るのやめて客席荒らしに行っていいのか。
低給料の人らに高額な給料を与えたところで、彼らは今度はプライドを持ち、お高くなる。
そう、産まれた時点でもう人間が違う。
劇場ではまともな掃除婦を見る。
やはり観光名所となる劇場だから、掃除婦はきちんと選ばれているようだ。劇場も公にネットなどで募集しない。
しかし病院掃除婦は別。

東京のホテル勤務中思ったのは、なんて日本国内での掃除婦は仕事ができるのかということ。
彼らは仕事をこなしたら客にはもちろん、他課の職員に接触を求めて来ない。フロントから清掃指示を待ち、その通りに従う。それにタイトな時間の中で清掃を終わらせないといけないから、特に稼働率の高いビジネスホテル清掃婦は本当に忙しく、客いじめてる余裕は無さそうだった。フロントも容赦なく無線でどの部屋を清掃か伝える。
シティホテルは長期滞在客が多いので多少の余裕はあるものの、顧客が多いので清掃が行き届いていないといけない、各顧客に必要なポットや枕を間違えてはいけない、という別の緊張感がフロントにも掃除婦にもあった。
これはフロントに属していた私の意見であって、清掃にいたらまた別の意見だったのかもしれないけどね。


日本が優秀なんだろうけど、ロシアはこの点、最低だ。
「掃除婦を敬え!」というポスターはロシアに居ればどこでも見るが、まずは掃除婦が人を敬えるようにならなければいけないと思う。

今回私が1番腰抜かした掃除婦の名言
「妊婦があぐらかいて座るのはロシア連邦法で禁止だよ!」

出所の感動をキーボードにぶつける。本当はピアノが欲しい…