Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

働かざる者食うべからず

今朝は若い同僚が兵役に連れて行かれた。
レッスン中に彼の携帯が鳴り、
「20分で荷物をまとめてバス停に来い」と兵役管理所からの連絡、一同びっくり。

兵役経験者たちは 「やっぱ俺らの国の軍隊だ、酔ってるんだかシラフなんだか分かったもんじゃない、まるで俺ら。いや、俺らが国家基準なのだー」 と彼を励ましながら見送りに行った。

残った人々でレッスン継続。

こんな突然、前触もなく連行されていくこともあるのね。

何ヶ月も前から告知されるのではどちらが気が楽なのか。

 

荷物をまとめて、と言っても軍隊に持っていけるものは携帯電話くらいだそう。

兵役先となる地へ向かう寝台車に乗せられる前に、健康診断が何日もかけて行われ

その後は下着まで軍隊支給のものに変えられるそうなので。

 

一般よりはお金のある家庭のママたちが、医者に賄賂を渡して嘘の診断書を書いてもらう理由がわかるような気がする。息子の身体が少し不健康ならば兵役免除になるので。

例えば偏平足、腎臓結石、胃が弱い 等々。(私がロシア男なら兵役したくても無理)

ロシアの国立病院の医者は、息子を軍隊に行かせたくないママたちのためにいる、といっても、ある意味、過言ではなさそう。

 

監督の一言に納得

「男は軍隊、バレエでは重くても女を持ち上げる。女は出産、バレエでは痛くてもつま先立ち。

どうだ、どっちもいやだろう、なら黙って働け。」

 

ん、レーニン?笑