Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

酒の席

ウォッカを愉しむときほど、同席する相手を選ばないときはない。
ロシア人と飲む酒、私はだいすき。見栄を張った食べ物なんて一切出てこないし、(ここの劇場では)上司も部下も関係なくなる。
ロシアでは誕生日の人が皆にケーキを奢ってお祝いしてもらうように、酒の席もお祝いしてもらいたい人が全てを用意するので、どんなに給料が低くても酒にありつけない月はない。
Русские простые и душевные. (ロシア人は単純なのよ、そして感情的) よく聞く台詞、本当にそのとおり。
お世話になっている、NHK解説員の石川一洋さんの言葉をいつも思い出す。
「ロシア人とは酒を飲んで仲良くなってからでないと仕事ができない」

私も来月に初演を踊るので飲み会を企画している。何か寿司以外の日本食を作ろう。
さて、ロシア人と言えばウォッカ、そして「飲む際には適当にその場のノリで何でも理由をつける」ことは有名ですね。
乾杯のためにあるようなロシアン・アネグドード。
ゴーゴリやブルガーコフ、プーシキンなどの詩を真似たその場の思い付きアネグドードを詠うひとが必ずと言っていいほど居る。
うちの劇場には3人いて、乾杯の前置きが長いときは10分ほど。そうね、ミニ落語みたいな笑

茹でただけのじゃがいも。
酒の席に並ぶ料理は、ロシアではだいたい決まっていて
ハム、サラミ、サーロ、チーズ、トマト、きゅうり、パプリカ、オリーブ、白と黒パン、ピクルス、じゃがいもや蟹かまぼこ、グリンピースをマヨネーズで味付けしたサラダ。
まあ、代表的なのはこんなものでしょうか。

贅沢するときは鶏の丸焼きが出てきたり。
そういえば以前、キルギス人の家族に招かれた酒の席ではヒツジの頭が出てきた。