Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

二つ目の大学

ロシアでは仕事しながら学生として大学に通うことが認められているので
私も国立ボリショイバレエアカデミー大学部のバレエ教師科学部5年生です。

寧ろ学生でなければ
「若者は学べ働け、私ら年金生活者だって働いてるんだ」なーんてロシア人の愛嬌抜群お節介おばあちゃん達に怒られてしまいます(笑)

9月から通い始めた2つ目の大学では
法律・経済学部の英語学科へ編入しました。劇場から徒歩3分。
劇場は日曜ではなく、月曜休みなので週1は確実に通える。

外国人のためのロシア語学科は、私にはつまらなかった。
第一に、自ら外国人扱いされる環境に行った自分は臆病者だ
第二に、「外国人」だから文法ミスや変な発音の当たり前
第三に、周りの学生も「外国人」なのでロシア人と比べるとロシア語力が劣る


「賢いロシアの人々とロシア語を使ってロシア語か英語の勉強がしたい」と事務長に伝えると、
軽いテストの後、5分で編入手続き終了。
「公演には招待してちょうだいね(にこっ)」。

バレエとは関係のないロシア人の学生と講義を受けるのは初めての出来事です。
彼らと同じ教室にいて、やはり経済や法律、何か専門を持った人々と過ごすのは
最高に素敵な時間だと思った。

横須賀在住の友人が「奇人と話すことのない人生は灰色なのですよ」と言っていた。
私はそれを聞いて、「奇人と話す人生は薔薇色なのですよ。」と言う彼を想像した。
ああ、この友人には薔薇ではない、可憐なたんぽぽがよく似合う。

そういった人々とは一緒にいるだけで、知的好奇心や興味の幅の拡がりを感じます。
こうして自分の時間を作ることもRPG感覚でスリルがあって面白い。
これから一人暮らしを、一人の時間を豊かにできる予感。



さて、今日も公演ですよ。今月舞台多い。
今週はずっと白鳥。そういえば昨日ボリショイではザハロワの白鳥だったそうで。
観たかったー!
ではでは四羽踊ってきます。