Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

大学とバレエ団の往復

モスクワに帰ってきた。
バレエ団で休んでいた分の大学の授業内容を学べなかったのが残念なので
昨日一昨日の2日間で各教科の先生の部屋を訪ねて全部聞き回っていた。
とは言っても、聞き逃してしまったものは多いはず。
次の5月に来るときは大学に専念したい。

やっぱりここの先生達に学べてよかったと心から思う。

やはりアカデミックさに勝るものは無いと思う。バレエ団でも結局は、
勢い余ったピルエット4回転よりも正しく綺麗な形でプレパレーションから
2回転のほうが評価が良い。

各教科の課題もほぼ提出したけれど、
残るはドラマ劇場史と専門的なロシア語の課題。今日中にやってしまいます。

K ♪ K バレエ
アカデミー1~8年生のクラシックバレエのプログラム。
学年ごとに分けて、生徒が学ばなければならない動きが全て表記されてある。

これを基に、生徒の年齢に応じてエチュードを作って先生に直してもらったり、
腕や顔の位置、角度などを色々な文献を読みながら研究する。
常に分からないことだらけ!時間がいくらあっても足りない。
同じ動きでも、例えばBattement frappeで
脚の角度が25度、35度、45度では全然違うし、筋肉の使われる部分が違ってくる。
勿論学年と月によって顔の位置も違ってくる...。
学ばなければならないことに追われている。
昨日はBattement Fonduについての授業だけで2時間過ぎた。本当に難しい。


半年前に、哲学の授業で先生を言い負かしてしまったことがある。
http://ameblo.jp/kanonballet/entry-11276221820.html
(6/13日のブログ 試験おしまい! より)

日本人とロシア人の文化価値についてのレポートを書き、それについての討論で
具体例を挙げすぎた。先生も反抗してきたけれど、私に勝てないのが分かったのか
黙って半泣き状態になってしまった。勿論こんなつもりはなかった。
でも仲良くなったので、その後一緒に食事したりしていた。

昨日この先生に半年振りに会い、
「ああカーナチカスナハラ、僕は君を忘れたことはないよ、
外見も君は日本人じゃないしね。僕は君の意見を尊重するし、
君の考えは正しいのだと思う、ただ哲学上で正しいものと言うものは無いから
僕は哲学博士としてそれが正しいとはいえないのだけれど。
ああ、とにかく君は僕の良い子だ。がんばりなさい」
と言ってくれた。言い負かしてしまって申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちだ。(?)

モスクワに居る間はバレエ団と大学の往復ですが、
風邪引かないように健康第一でがんばります^^

中国公演の白鳥の湖のソリスト役を貰って、
1幕ワルツのソリスト、4羽の白鳥、ナポリの姫君とリハーサルをしていたし、
監督に頼まれて白鳥群舞の指導も少ししていたけれど、
中国へのビザが日本人の私には降りなかった。

カザフスタンのツアーへも団長に呼ばれていたけれど、
日にちが迫りすぎていて、ビザが降りなかった。

悩んでもどうしようも無いけれど、悲しいし悔しい。

でも18日からシクティフカルでまたくるみ割り人形の公演なので
リハーサル行って来ます。
身長190cmのパートナーの肩から落ちたら、痛いですから笑
(留学中に同じく190cmのパーシャからперекидной на плечоで落ちたことはあるけれど)