ソ連時代の教科書
ロシア国立モスクワ舞踊大学で使っている、ソ連時代(СССР)の教科書。
教科書 「外国の音楽史」1975年刊行
第一ページ目。ページをめくる度に指に残る、埃の感触。
どうしてこんなにボロボロになるのでしょうか。ミルクティーな色。
モーツァルトの生涯について書かれています、誰かが引いてくれた青線と書き込み。
解剖学の教科書から外れたのであろう "血液図表" が挟まっていたので
そのまま枝折代わりにしています。
こちらは、1972年刊行の教科書 「解剖学と生理学」より第一ページ目。
消えそうな青色の図書番号のスタンプ。
"番号25474 ボリショイ劇場の学校 ソ連" と書かれています。
自分から50cmほど離れたところで(実際に測りました。一人で。)
パタンと閉じると本の匂い濃度二割増し。
本から漂うこの何とも言えない不思議な落ち着いた匂い。
私は結構好きです。
"ソ連の香り"なのでしょうか。
ロシア語を研究している日本人の友達に聞いたところ、
これはソ連時代の糊の匂いだそうです。
先日、友達とこの糊の話で盛り上がりました。
これらの教科書はアカデミーの図書室から借りて来ました。
教科書は生徒全員分無いので図書室で借りたら全部書き写すか、
コピー機のあるお店に行ってコピーします。
幸いこの2冊は、あまり借りる人が居ないそうなので長期間借りる許可が下りました。
(他に必要な教科書はアカデミーの近くにあるお店で、必要なページを全てコピーしました。)
図書室から本を借りる度に起こる 図書管理のおばさんとの揉め事。
必ず、「学生(本を借りる人)にとって高い価値のあるもの何か1つ」=成績表
を渡さなければいけません。図書室では学生証は通用しない。
「成績表は今必要なので、変わりに学生証を預けても良いですか?」とおばさんに聞くと、
「学生証は別に高い価値が無いからダメ」と言われてしまいました( ̄∀ ̄)
5月に図書室へ返却するまでに書き写します。