Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

客演で稼ぐ(遠征)

昨日も街から離れ田舎へ遠征。

小学生たちが観に来る舞台だから子供でも飽きない作品ということで、眠りの森の美女から猫、赤ずきん、そしていつものアルレキナーダのパドドゥを踊ってきた。

練習は一度も無し。パートナー(金髪)と振り合わせも無し。なぜなら、金髪は練習したくない、努力したくないの負に包まれた超スタンダードなロシア人。

 

ああ、すごい、すごいよ、ロシア人の仕事に対する責任感の無さと正当化能力、一瞬の迷いも無い、徹底した、このだらしなさ。

 

いくら遠征先の舞台だとは言っても、

人前で踊るのだ。私は日本人なので自分の仕事を完遂したい。しかしそのためには金髪と練習しなくてはならない。

聞けば、バレエダンサーだけがこうダメなのではない。新聞記者も、他社の記事を丸々コピペをロシア人は平気でやるそうだ。

確かに、私についての記事も、一人の記者が書いた事が別の新聞にもそのまま使われていた。

 

だからロシアはダメなんだよ

ロシア人はこうなんだよ。

 

赤ずきんなのに青い衣装で踊った。子供でもわかる、なんで赤ずきんなのに青いの。

何故かって、赤ずきんは金髪の女が普段踊ってる役で、衣装は彼女専用になっているから、彼女以外の人が着る権利は無いのである。

 

金髪にはバレエ団を取り仕切ってるボス的な肥った女がいて(その夫はめちゃくちゃ良い人なのに)

私はその女に可愛がられていないので、(可愛がられるのは同じく太っていて、何もできない人たち)金髪を貸してください練習がしたいのです、と頼めない。

 

ああ、金髪レンタル料の契約書といくらか金払えばオフィシャルに接することができるのかな。とか思いながらそれは違うよなと。

 

バレエの振付というのは、各劇場で違う。例えば、誰でも知ってる四羽の白鳥でも、各劇場によって振付が違うのだ。

それを覚えるには、上司からビデオをもらって、まず進行方向、次に脚、手の順番で覚えていく。しかし、実際に一緒に踊る人と動いて振り合わせをしないと完成しない。

 

しかしその肝心のパートナー(金髪)は

愛人(その夫はめちゃくちゃいい人なのに)とベタベタしていたいので私なんかと振り合わせをしたくない。

 

毎日、毎日、負のオーラに巻き込まれないよう

自分の身を守って日本人が生まれつき持っている「勤勉」を維持するのに必死で我慢して生きている。

自分が「勤勉」であることだけが救いである。

これは日本の教育がいいからなのか、

ロシアが悪すぎて私の勤勉さが際立っているだけなのか

 

キューピットの練習でもするか。。

 


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