Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

自分にとってのタラソワ

ロシアのバレエとか音楽界で長くやっていける人は、必ず誰か上の人に気に入られているはずです。
かわいい子だけをかわいがる、えこひいきの国、誰かにはかわいがられていないとこの国でバレエなんかやっていけない。

ああ昨日のゆづが頭から離れず幸せ。
バレエコンクールと違ってその場で出る点数、正直な解説、なにこの潔白感。スケートは美しい。練習してないロシア男スケーターを斬るタラソワコメントに記事、たくさん読んだがどれも的確。こんな人がバレエ界にも居たらいいのに。
もしバレエにタラソワが来ても、心の弱いバレエダンサーは病人証明書を取って練習に来ないな‥

宇野が大好き、ああ彼を助けて!とまでコメントしたタラソワが私は本当に好き。
この世代のロシアのバレエ界女性も基本好き。アカデミー良い先生や劇場監督は皆この世代なので終わるのも一緒、それが怖い。20年も経てば彼女たちは居なくなる。その時ロシアバレエは本当に終わるのだろう。もう、だいぶというか末期だが。

ロシア人が練習しない、というのは代名詞に近い。本当に練習嫌い、練習する概念も無い人はいる。
例えば私、一人で稽古場使って練習していると、掃除婦か見回りおじさんが来る。電気代無駄だと追い出される。
練習していると、それを見て同僚は「なんのために?」と不思議そうな顔をする。

私の気性、性格を理解して、私が一人で練習しているのも知っている監督だけが何も言わず見守ってくれている。
今の私にとってのタラソワは寡黙な、人と接触を嫌う真面目なロシア女性です。けど一度心を開くと、とことん愛してくれる熱い女。
 
日本の実家まで来たレービチ
レービチと出会って居なかったら確実に今ロシアにいなかった。
妊娠報告したら大喜びで、名前はナタリアがいいわと(自分がナタリア)いや、それはやめておきます…姑もナタリアなんで
当時14歳のロシア語もできない私とレービチ