酒の無い春
ロシアにも春が来て、酒も桜も無いが花見気分で散歩に出かけた。
しかし酒がなくては花見は成り立たぬ、というわけで近場の生ビール屋に行った。
パスポートを携帯しておらず、酒を買えなかったのでかわりにクワスで我慢。
クワスとはロシアの清涼飲料水で、見た目は醤油かコーラ。
基本的に日本人の口には合わない奇妙な味。
なんとも言えない酸っぱさと甘さ、(つまりマズい)私も最初は飲めなかった。
値段はビールの半分、2リットルで約200円、貧乏学生や給料を全部使ってしまった社会人でも、適当に気持ちよく酔っ払いたいときはクワスを買ってフラフラ外で飲む。
昨春、日本の料理屋でウォッカを飲み、その後おでん屋で野球鑑賞しながら熱燗という贅沢コースを満喫した。
日本は酒がおいしいとつくづく思う。
酒についてロシア人によく聞かれるのだが知識がないために
「酒とは日本のお水だよ、あなたたちにとってのウォッカ」という説明しかできない。
こんな勝手な説明をしていたら、いつか酒の専門家達に怒られそうだ。
何かもっと酒の素晴らしさを伝えられる様に、説明テンプレ文をいくつか作っておくといいかも。
日本舞踊でも酒を飲んで酔っ払う演技がある。
落語では長屋で酒を飲んだお百姓さんがどうのこうのとか。
やっぱり酒に関する物語は好きだ。
何が言いたいのか分からなくなったが、真人が飲みたい。
勝見流扇子で、気分は- 京の四季を踊る舞妓。