Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

ロシアの親

自分の子供が何か悪いことをしたら、日本なら親は子供にその状況を理解させた上で、謝らせる、よね?
少なくともうちの親は、そうだった。4歳あたりからはしっかり記憶がある。家族がちゃぶ台囲んで食事しているところに、座布団を投げた私(5)は当然母に叱られ、「座布団投げてごめんなさい」と謝った。
今書きたいのは、親ではなくて第三者の大人が子供を叱る件。私(4)の記憶では、幼稚園のお弁当タイムに白いごはんしか食べない男の子(4)を叱る先生がいた。おかずも食べないと叱られる事を学んだ。
日本だと幼稚園の先生や習い事の先生が子供が悪いことをしたら叱るのは当たり前だけど、ロシアは違うのか。いや、日本もすべてとは言わないけど、ロシアは親までが子供を叱らない。もっとも、第三者に叱られることなど人生に無いそうだ。(夫談)

昨日りんごパイを焼いたので、子連れの友達を招いてホームパーティーをした。私ら大人は台所にいて、子供らは居間に放置。
居間に行くと ヤラスラフ(5)、スビャトスラフ(5)、サヴェリ(3)はオルゴールを破壊、マットレスに洗剤溢したあとだったww
何もこちらに決まり悪そうな顔をせず、遊んでいる。驚いたのは親の反応。子供が5、6歳だというのに、何も注意しない。
誰も叱らぬのなら私が叱ろう。子供の扱いは慣れとる。「私の目を見て、自分がなにをしたのか私に説明して、そして謝りなさい」とヤラスラフとスビャトスラフに言った。
親の後ろに隠れて笑いだす2人、何も言わない親たち。私はこの親らにびっくり仰天。日本人はこうじゃない。
日本人なら、悪いことをしたら謝りなさい!とその場で子供に教えるよね。

なんとか私の前に来た2人、スビャトスラフはきちんと目を見て言葉を濁さず謝ることができた。ヤラスラフは結局できなかった。ママと私は親友で、ヤラスラフについてはよく話す。優しい子なのだけれど、まだ物事の善悪がわからない。パパがいないことも大きいのだろうか。

ロシア人は謝らない。本当に本当に謝らない。ホテルのフロント従業員も謝罪の言葉をしらない。謝罪の日というのが一年に一度あるが、本気じゃない。ロシアのこの育て方、たしかに自由だ。子供は叱られず、親は叱らないというか、教育しない。ついでにアルファベットの読み書きも小学校入るまで何も知らない。五歳のヤラスラフとスビャトスラフは、ロシア語で数字を10までしか数えられない。日本だと、英語教育も始めてるよね。
日本で見てきた子供、自分も妹も然り、字はもう書けた。というか幼稚園で【しょうらいの夢】とか書いたわ。自分の名前漢字で書く子とかいたわ。
私はこの国で自分の子供を将来育てることになっても、日本的に、自分の親を見習って育てたいっす。