Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

トイレが回転する家

さて、私達は愚かにも新築アパートからソ連アパートへ引越しました。

夫と従兄弟と友人たちに手伝ってもらって全て無料。 
ロシアの新築アパート住んでみて正直、疲れた。やはりソ連時代に建てられたアパートよりだいぶ部屋代は高いし敷地使用量も水道代も高くつくので、ムンムンした住人が多かった。月11000ルーブルの家賃が払えず私達が越すことを知った一部の隣人たちに冷やかしのネタにされている。
「11000ルーブルぽっちが払えないなんてね〜」  
そりゃ、子供のための預金も何も残さずに全部自分のマニキュアペディキュア、髪やシューバ代に使ってるんだから金あるだろう。
本当に、なんなんだろう、垂れ下がったお尻丸見せのシューバ姿でマルシュルトカ通勤。
膝下まで隠れるシューバならまだ分からなくもないけど、そういう人はマルシュルトカ通勤しないから、外で見ないんだよね。
 

ソ連アパートの外のベンチで安い薬局相談してる愛嬌抜群ロシアおばあちゃんたちなら、こんなこと言わない。
だから私達はソ連アパートに越して、なんだか安心しています。
日本なら、引越したら隣人に挨拶回りがあるけれど、ロシア人はしない。私は、ロシアでも敢えてアメちゃん持って挨拶回りをする。毎回、隣人たちからウケがいいし、私自身の気分もよくなる。

いやしかし、
食器とは、実によく作られている!
あんなに雑にゴミ袋に投げ入れたのに一つも割れなかった。

古い建物だから暖房はきちんと通っています。


トイレが回転すること、床が斜めなこと、水が出ないこと、ネットが繋がらないこと、隣人の声が全部聞こえること、窓が薄いこと、劇場まで遠いことを除けば文句ないので、今までよりは楽しく暮らせそうです。

新年明けまで水が出ないから、夫実家に避難中です。
床が傾いていることに関しては、もうどうしようもない。ロシアに、住んでいる限りきっと。
だって、傾いていることに気がついたの、私だけで、夫家族は誰も気がついてない。というか、気がついても、そうかもね。でおわり。