Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

私もロシアババア

姑と二人でサナトリウムで休んできた。

若者は一人もおらず、私だけ。まわりはみんな50代~のじじいばばあ。

私もロシアババアになった気分で色んな人とおしゃべりしながら、ゆっくりしてきました。

ロシアでも、嫁姑が一緒に旅行することは稀なことなようで、驚かれるも微笑ましく思われた私たちでした。

身体障害者、事故で怪我を負った者、年金受給者は年に最高3回(人によっては1回)サナトリウムで2週間の無料滞在が可能。

食事もシャワーも、無意味だとしか思えないけど治療も無料提供なら、そりゃ利用するね。

(私と姑は5日間で12000円程度/食事付、1人)

 

じじいばばあばかりの中で、私は楽しめた。

プールに毎日入れたし、料理しなくて済んだ。病院でもう汚いとか不便に慣れてるから、鍵がかからないとかシャワーが使えないとか、

電話回線が繋がらないとか、ネットも無いとか、明らかに一人用の部屋に二つベット置いたよねって狭すぎる部屋も、

なんだかもうどうでもよかったし、粗末なごはんまでがおいしく感じれた。何より空気がおいしかった。

 

コンサートでロシア愛の歌、戦争に行ってしまった息子を想う詩、古臭い現代ロシアポップをディスコで踊ってるじじいばばあの鑑賞も、

愛らしくさえ思えた。

でも、レーニンに乾杯、レーニン様のおかげで今がある、ぼくらは偉大、偉大な国、偉大な勝利、5月9日は偉大な栄光なる祝日~と詠ってるじじいにはさすがにしらけてる人々がいて、安心した。

夜はディスコの時間です。

食堂からケフィール(醗酵牛乳とでもいうのだろうか)を飲んだらダンスへ向かいます。

私はケフィールは飲めるけど、リャージェンカはどうも苦手。妊婦は飲め!と言われます。

 

ディスコ!この中のじじいばばあ達、一体何人が離婚再婚を繰り返してきたのだろう、

でも今をなんて愉しそうに生きているんだろう、これはきっともうロシア人という、

天性のものなんだろう、と日本女はひとりで眺めておりました。

姑も踊ってます。(中央)


イベント会場なるところには火災報知機は無かったが、壊れた水道がありました。

火事になったらどうするんだろうねー。

ドアは解放されていました。火事にならなくてよかったね!