Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

復活祭

今日5月1日は復活祭、ロシア正教の家庭の子供達は各地区のクワルチーラ(家)まわってお菓子をもらいに歩き回る習慣がある。

私も朝5時には起きて、カスタードクリーム入り林檎パイを焼きながらかわいい子供達のドアノック待っていた。

 

私にとってのかわいい子供とは、天使を指す。

我が家に来た子供達は天使ではなかったが、カスタードクリームに目を丸くさせては

「こんなにおいしいもの初めて食べた、あなたはこの世界で一番料理が上手な女性です、今日は復活おめでとうございます、神のご加護がありますように!」と大人びたお世辞を言う姿はかわいかった。

 

今日はこれから大学の友人たちとタマネギの皮でゆで卵を染めたり、クリーチという卵がふんだんに使われた甘いケーキや羊の肉を食べて過ごす予定。ウズベク風ピラフでも作って持っていこうかな。

 

バレエ団の同僚の中にはものすごい信仰者もいる。毎週日曜日には教会に通い、ミサ。そう言えば指揮者の友人は聖歌隊の指導もしているし洗礼儀式の助手を務めたりするらしい。

 

昨日は海賊のリハーサル中、「早く家に帰りたいわ!まだひとつも卵を染めてないのよ!準備しないといけないんだから家に帰らせて!」と芸術監督に交渉する同僚。

「そうか!それは大変だ!僕も卵染めないと。みんな急いで帰れ!」と優しい芸術監督。

それくらい、今日はロシア人にとって大切な日。

 

私はそもそも日本人だしロシア正教でもないし、特に何も信じていないが(自分しか信じてない笑。)人々とこうして浅く広く何かを祝うのは好き。

 

ちなみに来年の復活祭は4月16日。