Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

ボランティアと搾取

内務省とか省庁からの通訳翻訳、スパイ行為を無料でお助けする事を拒否したことを知っているロシア女記者が、

私がサッカー観戦してることに腹立っているのか皮肉のこもったメールをしてくる。

サッカー試合会場であってもなくても、たくさんの外国人がロシアに訪れている今、外に出れば外国人と出会うことがある。

試合の翌日すぐまた試合ってことではなく、日にちがあるから観光して回っているのだろう。

標識もなにもかもロシア語しかないし人々がロシア語しかわからないから、困った顔した外国人たちを見かける度に下手な英語で助けてあげているが、そういう風に人助けをする精神が私にはあるのにどうして国のためにはしないのだと、私を説教してくるロシア人がいるわけだ。しかも、1人2人ではない。

 

私は自分の意思で助けたいと思うから助けるわけで、別に助けたくない人のために無料で知識を使われることは搾取だと思う。

「そこに座って、訳して!何、もったいないわけ?!」とロシア語しかできない人たちには言われる。

言葉ってさ、勉強しないと身につかないものなのだよ。

うちの芸術監督がゲイ友を連れてきて、英語ができない芸術監督は私を通訳を頼んできたことがあった。

いつだったかの記事にも書いたなこれ笑 おこづかいをきちんともらって、通訳をしてあげた。きちんと、そういうふうにフェアな関係が成り立たないと、人から頼まれた上での通訳はありえない。日本でも何度かしたことがあるけれど、それはきちんと仕事として行ったし、私は人から頼まれてボランティアを強制的にやらせられることに悦びを感じられるほど優しい人間ではないし、なる気にもならない。そんなことするよりは家でお菓子食ってゴロ寝してるほうがよっぽど健康的だと思う。搾取される対象に自ら進んで私はなれません。

スターとか、芸能人が売名の為ボランティアをするのであれば、価値があると思うけどね。私ら凡人にはまるで意味がないと思うのです。しかも震災や被災地のためでもなく、ただただ官僚が得するだけのためって。あとで思い返して後悔でもしたら、それはマイナスでしかないし。

 

がんばれウルグアイ!ロシアに負けるな!今夜は、ロシアを応援する夫と熱い闘いだ。ウルグアイには親友がいる。

ワールドカップで、1日に何億ルーブルと、稼いでいるロシア。なのに、スタジアム建設や当日会場立会人にお給料をきちんと渡さないロシア。夫の親友が、スタジアム建設に駆り出され3ヶ月ほど単身赴任をしたが、最後の月に給料1ルーブルももらえなかった。そのことを抗議しても「非正社員扱いだからね。あんたも契約書結んでないでしょ、税金払わなくていいのだから感謝しな」と言われ泣く泣く帰ってきた。

ついでに関係ない住民達を巻き込み、住民票の規定を今更見直し、知らない人からは罰金を取り、

道路規制を徹底し、救急車も通れない中、官僚だけが大きな顔して車を走らせている模様。

 

とてもじゃないけどロシアを応援できません。5対0の例の写真も、出回ってますね。ロシア人でも賄賂だと匂いを感じ取ってあんなイラストを作るのならば、それはもうそうなんだろう。きっと。と、日本在住の賢いロシア人の友人と話していたところである笑

 

FIFAジョッキ買ってしまったよ、ビール!!!早く腹の子出てきて!、誰か、妊婦がビール飲んでも体内に吸収されず尿となって出るアプリを開発してください!昨日の日本は本当にかわいかった。青い小鳥さんたち。なんてかわいいの。しかもかわいいだけじゃなくて決めたよゴール決めたよ強いとさすがだよ侍の心だね!!!!!ロシアの官僚に負けないくらいデカイ顔してロシアを歩き回ろうじゃないの。

 

と、いいたいところだが今日明日で出てこなければノーパンの園入所です。入所してしまえば一歩も外に出られないし、

もちろん家族との面会も産後5日~7日後の退院日までは一切禁止です。どうしてわざわざこんなルールを作るわけ。看護師にポケット賄賂渡せば裏口から面会可能という話はうちの病院では皆無で、賄賂渡しても何も起こらない。

 

ちなみに退院のときに”赤ちゃんを買う”というロシアの伝統で、結婚式でいう花嫁売買と同じ感覚で

看護師に花束とお金を、夫や家族が渡すのが文化だそうです。賄賂に尽きないロシアである。