Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

戦勝記念2

例年通り、5月9日の対独戦勝記念日は雲ひとつない晴天だった。

第二次世界大戦でナチスドイツ軍と戦ったかつての軍人達は男女共に胸に勲章をつけて戦車に乗って登場。

これが10年後にはもうほとんど誰も生き残っていないのだろうな、と思うと悲しい。

軍事パレードはプロパガンダだ、税金の無駄遣いだという批判的な意見はたまに上がるけど、突然この何十年も祝ってきた祝日を打ち切ってしまったら、ロシア人 特にソ連時代を生き抜いた人々が抜け殻になってしまいそうなので個人的には軍事パレード賛成。

劇場のオペラ歌手達は広場のライブ劇場で軍歌を歌い、「レーニン」や「ピョートル大帝」などに市民達が歓声を上げる。私は軍歌は”二人のマクシム”と”カチューシャ”しか歌えないけれど一緒に楽しめた。

ちなみにカチューシャは兵役中によく歌わされるそうです。

こんな素晴らしい歌ほかに知らない。

幼い頃から戦車やミサイルに見慣れているロシアの子供達はきっと強くなる。

つい、私もロシアで子育てがしたいと思ってしまう。

軍事パレードに参加できるのは各学校からの優等生のみだったそうだが、今は全員参加も許されている地域もあるためか、この日は正装したかわいい子供達に会えるチャンスでもある。

戦車に憧れて自ら軍隊へ行きたがる男の子も居て、9歳くらいの男の子が

「ぼくは将来軍人になってロシアを守る!」と自作の絵を見せてくれたり。

とにかく今年もこの一番好きな国の祝日に”参加”できて嬉しかった。

 

ロシアで打ち上げ花火を見たのは、数年前にロシアがクリミアを”取り返した”(ロシア人的表現)以来かな。

そのときよりは小規模だったけれど、とても綺麗だった。

ただ、日本と違って打ち上げる位置が低かったりするので、たまに目に火花が入ったりゴミや煙で包まれるので近くで見ることはあまりおすすめしない。