Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

富裕層や美からかけ離れたイタリア人。畑作業後に踊るロシア人。

タランテラは、地方の田舎者による踊り。
イタリア舞踊、6/8拍子。

汽車で三等席の乗客たち同士が、
みんなで、わーっとその場で踊り出してしまうような。
裕福な暮らしは出来ないけれど、生きていられることに、
踊れることに喜びを感じているから毎日たのしい、
お金があったらみんなで騒ぐために使ってしまう、お気楽イタリア人のような。

「イタリア」と聞くと、人によっては歴史的で美しい建物や、
目鼻立ちのしっかりした、美しい女性しか浮かばないかもしれない。
でも、タランテラを踊るのは、その美しい女性では無いです。
美しい女性は、宮廷でメヌエットやサラバンドを踊っていますから。

皆さんそれぞれ、「富裕層や美から、かけ離れたイメージ」があると思います。
なんでもいいです。タランテラを踊るときは、是非、体で表現してみてください。

そう言えば、中国に行った時に地下鉄で授乳している人を何度か見ました。
あれは衝撃でした。昔も日本では普通にあったことのようですね。
タランテラを踊るときは、その環境を描いてみてください!!

"上品で高貴、ゴージャス"の真逆。
イメージとしては、
ドストエフスキーの「罪と罰」に出てくるような、老婆でもいい。

もしかしたら船で踊っているかもしれない。
目的地のアメリカに到着したら
「アメリカだー!!!!」と大声で叫んでしまうかもしれない。
(映画"海の上のピアニスト"より笑)

ところが、ロシアやベラルーシ、スペインの踊りのときは、自分が一番美しい。
怖いものは何ひとつありません、女性が一番、偉い。
ただ、ロシアやベラルーシは主食がじゃがいもなので、畑作業をします。
それによって腰に当てる手の形は、ちょっと他国と異なっていますね。
ポーランドは、おとなしく、気高く。


と、そんなわけで
14日のSBT原宿クラスレッスンも、クラスにおいでいただいた皆さん
それぞれが、心と身体で喜びを感じながら過ごされていて、
私も幸せでした。見学においでくださった皆さんも、ありがとうございました!

クラシックバレエでは、ワガノワメソッドという厳格な基本に基づき、
より美しく正確な形と、ふわ~と伸び伸びした自由を求めて。


そしてこの日は撮影の為に、SONYの方たちがいらっしゃいました。
初めて見るバレエ、そして普段の私を知っている彼ら達は、驚きを隠せない様子でした///

「バレエって素敵だね、とっても動くし。みんな体力すごいなあ」
そんな素直な感想がとってもうれしかったです。ありがとうございました。

K ♪ K バレエ
プレパレーション!

K ♪ K バレエ
ポーランドの性質でお辞儀。3/4拍子、ショパンになった気持ちで。

K ♪ K バレエ
キャラクタークラスをいつも受けてくれています方の足です。
とっても綺麗。"веер"足で「扇子」を表現しているところです。

次回のSBT原宿で私が担当するクラスは18日と21日です。
両日ともクラシックバレエとキャラクターダンスクラスになります。
皆さんで楽しみましょう!