Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

飛行機に乗り遅れソリストが足りなくても別に問題無い

モスクワ~シクティフカールへ飛ぶ飛行機に、
乗り遅れた団員が4人。しかもみんな男性ソリスト。
情け無い、、、

こういうことは、よくあることなので特にびっくりはしなかった。
寧ろ、飛行機の中でみんなで大笑いで出発。
でも4人の中にパートナーも含まれていたので困った。

フライト時間を私達で頑張って1時間遅らせたのにも関わらず。
(みんなですごく迷惑な客を演じた。
監督が4までしか数字を数えられない人の振りをして、私達団員の人数を把握できないという、
どうしようもない演技をしていたり。)

シクティフカールに着いてから客演組織者が、「1人分のチケットは買ってあげる」
と言ってくれたので、みんなで考えて「アレクが必要だ」ということになり、
彼を呼んだ。良かったー。

K ♪ K バレエ

それでも男性ソリスト3人分足りていないので、
本番直前に振付をソリストの中で分担して、1人2役。
衣装の早替は近くにいる人が手伝う。そして何事もなかったかのように本番。

翌日踊ったらすぐそのままバスで7時間移動してウーフタという-48℃のところで踊ってきた。
バスの中は-27℃。途中で暖房が壊れた。
ソチオリンピックに出場するスポーツ選手たちと同じバスに乗っていました。
寒くて足先冷えて感覚もないまま幕開きだったけれど、普通に踊れました。
そんな自分にちょっとびっくりした。

K ♪ K バレエ
本番後バスの中でまた6時間移動。


花のワルツと中国でアレクと一緒に踊るのが最後だったので
テクニック見せて舞台で遊んできました。

走りこみから、両足伸ばしたお姫様抱っこみたいなの→投げてもらって男性の左肩におなかで乗る→リプカに降りる→右肩に後ろ向きで座っておりたあとにお蕎麦屋さんのポーズ(または出前のポーズ)で退散というテクニックが成功~。実はツアー前にとある子がこのテクニックを思いつき、
一番小さい私を使ってみんなで実験していた。

んー、バレエの動きをバレエ用語使わずに書くとおもしろいですね笑

コーダでフェッテアントールナンしてみた。曲の長さの関係上、16回転だけれど。
アレクはレボリタード。
主役じゃないのにブラボーかかって嬉しかった。
この日はみんなでテンションが高くなっていて
それぞれが普段やらないテクニック見せて遊んでいたので、すごく派手な舞台だったと思う。