Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

働く眠り王子を起こすための最も効果的な一言。

今日は電車に乗ったら降りたくない気分だったので、いつもより早めに家を出て
終点駅まで行ってから出勤。

乗客の少ない電車はいいですね。
いつまでも乗ってていいよ、降りなくていいよ、
どこまでも遠くに行ってしまってもいいよ、
戻って来たくなったら、その時にいつかきっと戻っておいで。
私はあなたを待ってないから。
と、どこからか聞こえてくる気がする。


乗客はみんな下を向いている。そんなに誰かと目を合わせたくないのか。
まあ、合わせるとその後の反応に困ることもあるけど、
あんなに首を折って下を見る必要も無いと思う。
下を見て何を考えているんだろう。
どこ見てるんだろう。靴?そんなにおもしろい?

特に、好きな音楽を聴きながら、他人の靴を見て、何を想うんだろう。
外の景色眺めていればいいのに、携帯も本も下で見てる。
首痛くなりそう~。猫背になっちゃいますよ。
上を向いてあるこう♪ とは言わないけど。

今日も、ヴァリエーション指導のときに言いましたが、
下を見ても、何もいいもの落ちて無いからね。
500円玉落ちてたら、別か。


モスクワでは、どこでも、いろ~んなものが落ちてた。

背が小さい分、人より目線が低い私は色んなものを見つけては拾って、
寮母さんに届ける度に
「いらないから捨てなさい、こんなもの拾っちゃいけません。
君が大人になった時に、教えてあげる。」

と怒られたり、
「これは自分で貰っておきなさい。」
って言われていた。

そういえばモスクワの電車内(モスメトロ"mosmetro"と呼ぶ)では、
よく数独している人を見かける。Судокと書いて「スードク」と読む。
でも、そんなに下向いてない。

これから出勤だと思われる30代女性のきれいなお姉さんが両手で吊革にぶら下がり、
眉間にしわを寄せて眠っている。
電車の揺れと一緒にふらふら、片方でも手を離すと倒れてしまいそう。
きっとすっごく疲れているんだろう。
でも、目的地に着くとしっかり起きて、颯爽と出て行く。

すごいなー。どうして起きれるんだろう。


終点駅に到着してしまった。
さすがに乗り換えします。
私の目の前で、サラリーマンだと思われる50代男性の方がぐっすり眠っている。

気持ちよさそうだけど、起こさないときっとあとで可哀想なことになる。

「終点ですよー!!!」と大きな声で叫んだが、起きないのでもう一度、
「終点ですよー!!!!!!」と!を+3で叫んだが起きない。

耳元で「起きてくださいー!!!!」と叫んでも起きない。
うぅー、どうしようか。

「御前会議始まりますよー!!」と叫んでみたら、飛び起きた!!!
目がまんまるになってびっくりしてた!!!

すみません・・・。

でも、とーっても感謝されたのでした♪土下座されてしまう勢いでした(笑)
いいことすると(?)、気持ちが良いですね(^∇^)