Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

振付で性格がバレる

文字の書き方で性格がバレると言われるように、バレエも同じく。

プレゼンとコンビネーション筆記、実技試験がおわった。
嬉しすぎて、いい加減に覚えた日本の歌を歌いながらクレムリンまで走っちゃいそう!
テーマは「動脚を90度で保った状態で鍛えられる筋肉と、14~15歳の子供に対するバレエ教授法」

研究データのためにモデルになってくれた生徒たち、
撮影してくれたお兄さん、ありがとう(^-^)/
みんなのおかげで留年を免れました。

特にBattement frappeとPetit battementのプレパレーションの違いと、
Flic flac en tournant終了時45度(全方向)を入れるタイミングと必要性を
説明しなければならなかったのが、つらかった。
Sissonne fondu en tournant 45度で1/2回転のアンドゥオール、
アンデダンを続けて行った後にGrand sissonne ouvertと続けたところは良いけれど、
Grand sissonne tombeとpas ballote battuを同じコンビネーションの中でやるのはまだ早い。
こんな感じで、だいぶ細かく審査された。

今後の課題としては、
Double rond de jambe en lair sauteからPas failli en dehors/en dedansに入るところを
15~16歳の子供達(女子)にはPas de poissonにしたり、Pas gargouilladeにすること。
いい訓練になるそう。



5年生の重要課題、Grand fouette en tournant en dehors/en dedansは、
センター課題最後の大きなアダージオ、3分間に組み込んだ。
4/4拍子、最初の4タクトはゆるやかに4番のGrand plieから立ち上がったところで
ルルベに立ち上がり、そこからpas glissadeで前進。女性的に飾ってみた。

中盤には、やはりエカルテ・デリエールのTour lent en dehorsからのdouble en lair.
この動きが大好き。Divises en quatreも入れてみた。

後半の第六ポールドブラ後はアラベスクやらアチチュードの2回転!と思うだろうけど、
それを裏切ってGrand fouette en face からI,IIアラベスクの左右連続につなげて、
Tour attitude EN DEHORS 2回転(この年齢のプログラム)を入れたら、教授に大ウケであった。
こういうまさかの展開が欲しかったらしい。

ヴィエラ・クリコワ教授、イリーナ・スイロヴァ教授より優を頂きました。
みんなありがとう合格さくらんぼオレンジくつ音譜♪(*^ ・^)ノ⌒☆三 (/ ^^)/ラブラブo(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~

「やっぱりスイロヴァの教え子なのね。このまま性格も似てきたりして笑」
「生徒達、日本人なのに音と脚の使い方が正しいわ、何が正しいのかを知っているわね。」

何歳になっても褒められると嬉しい。
自分のことより生徒を褒められると嬉しいとか、孫をかわいがるおばあちゃんになったみたいだ。

それにしても性格がそのまま振付や指導に表れるの、なんとかならないかな笑



撮影 横山寛生


来週はコンテンポラリーと演技表現の教授法試験です、バッハな一週間になる見込みです。
来年に控えている国試と卒論は16~17歳を対象にしたいです。