Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

逃げ

月曜日は休日、休日とは仕事のことは考えない日である。
昨日は朝晩の2公演こなして感無量でいた。
それなのに
劇場の金融部から「あなたの3月分の給料に間違えて住宅手当分振り込んでしまったから明日返せ」と電話がきて萎える朝。
バレエとか、芸術とか、一瞬にしてどうでもよくなる。
その代わり、わかったことが一つあります。

どうしてバレエのことがブログにでも日記にでも、頭にあることを文章で表せないのか。
それはきっと、バレエは舞台の上でしか存在しないから。バレエから遠く離れた理系の友人が言っていた。
「だってバレエって踊るものでしょう?」
そうだ、考えたり書くものではない。
教授法や歴史は別。

アントルシャに限るなら伝えたいことは山ほどある、マリ・カマルゴの美しさを誰かと語りたい。ここに酒はあってもなくても構わない。残念なことに私たちは文献のなかのイラストでしか見ることができないのだが、妄想は大事。ピョートル大帝が思い付きで舞踏会をヨーロッパ風に開いたことだって、ルイ14世が踊ったフローラがどんなものだったのか、
どういう経緯で26作品目だったのか、その前後の歴史背景だとか、音楽学校創設ではなく、王立音楽アカデミーだったとか、この時代の誰か一人に会いに行けるのなら、迷わずノヴェールに会いに行き、カマルゴの評価を一緒にしたいとか、フェッテが見たいとか。
こんなことを書いていても頭の片隅から離れない、星野源がかわいくて好きということ。
逃げ恥を最近になって見ました。愛してると言ってくれ、のトヨエツくらい好き。どっちか一人なんて選べない。
あと、親友の大学院、ハンガリーにあるCEU大学の悲劇。これはここ一番の衝撃的なニュース。中井杏奈ちゃんが解説しています。https://www.youtube.com/watch?v=_B4MrM0xio8&feature=youtu.be

頭の中はいっぱい。いっぱい。
ふーうふをこえてゆけー

今日は豚のしょうが焼きを作ろう。
こないだ夫に何も言わず作ってみたら、おいしいおいしいと食べていた。
生姜と砂糖と醤油という、ロシア人からしたら変な組み合わせ。
あと、先週は引越した。新居暮らしです。
家族を増やしたい、犬でも猫でも魚でもいいわけではない、人間を。
そろそろイースター。うちは勝手に解禁して肉もたまごも乳製品も食べています、既に。

休日かえせーーーーーと屋上から叫びたい。
ソ連式の5階建てアパートの屋上ではなくて、イタリアで見たウニクレディトタワーから。
ひさびさのつれづれ雑記帳、「雑記帳」と強調する、これも逃げ。
母に言われた。何だってストレスは必ずあるわけだから、楽しくしたほうが勝ち。

そうだね。