Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

バレエダンサーと指揮者

私が所属する劇場の指揮者は3人いますが、1人は数年前から行方不明なので実質2人。
そのうちの若い指揮者が川で魚を釣ってきては私に届けにきてくれる。そのついでに毎度、2~3時間かけて音楽史の話をしてくれます。シルフィードの羽の話は特に面白かった。
私たちダンサーにとってはドンキホーテは、コールドでも楽しいけれど、指揮者にとっては曲が平坦で退屈らしい。「ジゼルのように衝突がほしい」と彼は毎回教えてくれる。

指揮者は知識と行動力、想像力など、美に対する興味やユーモアを兼ね揃えていなければ
とても出来る職業ではなさそうですね。バレエは身体が健康なら踊れますが。

先日8月2日のWSを見学されていた木許さんが、私について文章を書いてくださいました。
WSを見学されていたお母様方には紹介しましたが、彼は執筆家であり指揮者であり、研究者です。


以下、木許さんのブログへリンクします。

http://y-kimoto.com/%E3%80%8C%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%AF%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%97%E3%82%B7%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%81%AE%E3%81%94%E3%81%A8%E3%81%8F-%E7%A0%82%E5%8E%9F%E4%BC%BD%E9%9F%B3%E3%81%AB%E5%AF%84%E3%81%9B/

(この文章の英訳を、モスクワ国立舞踊アカデミーの大学部(通称ボリショイバレエアカデミー)の国家試験時に私が教師としての資格を取得するための推薦文として提出する予定です。)


私には人に自慢したくなってしまうほどの友人たちがいます。
先週も、出国前に仙川で出会った。
時間はあまりに早く飛び去って行くのでほとんど何も話せなかったけれど。

友達は少なくていいと思っているので、お互いにこれは!と思った人々とは
割りと濃い(話ができるという意味で)付き合いをしています。

彼が指揮者としての活動を始めたことを私も嬉しく思います。


Дмитрий Крымов "Дирижер"