Sunahara Kanon's Diary

ロシアで子育て奮闘中、バレエダンサーの雑記帳

まだタラソワ解説がある時代

虎のおかげでゆづの儚さ美しさが更に際立ち、私はとろけた。泣いた。もうゆづしか瀕死の白鳥見られない、瀕死の白鳥=ウラノワ、いやいや、=ゆづ。ゆづ美しい、美しいものを見ると自然と涙がでる。
メドベージェワがエキシビションで、
セヴァストポリ争奪戦の映画曲で魅せた。彼女にはいつもストーリーがある、一つ一つ、やることに何かしらの意味がある、賢さも何もかも含めて私はメドベージェワのファン。いくらアルメニアで、アルメニア人として彼女を報道していても、彼女はロシア代表として誇りを持って生きている。

スケートのエキシビションで、宮原知子演技中のタラソワ解説が気に入ったからここに残しておく。
「彼女は音楽をハートから感じて舞っているのよ、だから美しいの。
本当に彼女は創造的だ、けれどもジャンプは必ず決める。努力家だわ。私は日本人をコーチしたことがあるから知っているのよ、彼らは努力家で、やると決めたことをやり遂げるのよ。」

タラソワはゆづのことをシャーマンだ!と言った男解説者に対して、もちろんよ!と答えたり、毎回素晴らしい。
タラソワはロシアのバレエや音楽界隈(アカデミーな場所)にはよく居るプロフェッショナルであり、且つ、そこらへんにいる愛嬌抜群ロシアんおばあちゃんだと思う。
だから彼女の解説は気分によって、とてもじゃないけど和訳してはいけないコメントもポンポン出たが、それも含めて面白い。
昔は、バレエもローザンヌコンクールの解説がクロード・ベッシーで面白かったのに。
92年の映像が私の中でずっと残っている。
前の記事にも同じことを書いたが、タラソワ世代の愛にあふれた人々がいなくなるのが怖いね。

今朝はドイツ対ロシア人対戦のために早起きした。接戦だったね、夫はロシア人だからロシアを応援していたけれど、最後の最後でドイツ人がひとり失格食らったときの表情を見て同情したのか、ロシアが勝ったのに喜ばず、感想は
ドイツが可哀想ショボーン

夫よー、一緒に観戦してるのがドイツ応援していた日本人妻でよかったね。私がロシア女だったら喧嘩になってるわ笑
あんな激しい闘いのあとに握手、抱き合う挨拶をする映像が流れ、和んだ。日本男はこの挨拶しないけど、こっちの人らはどんな相手でも仕事中でもするよね、私も男だったら、あんな心のこもった挨拶がしたい。バレエの同僚でも毎朝欠かしてない。女には無い文化だから残念。
ハスキーのような顔のロシア男らが腕組んで立っていると、背景にバーニャが見えたのは私だけでは無いと思う笑